オリンピックなど国際大会でも人気のスポーツ・バレーボール。入部するとどのような力がつき、経験を積むことができるのでしょうか? 同志社女子高校(京都)バレーボールクラブの皆さんに、バレーボール部の「10の魅力」を挙げてもらいました。
1、アドバイスし合い高め合える
「自分たちが目指すバレーボール」を自分たちで作っています。やらされるバレーではなく、「こんなことをしたい」と自分たちで話し合い、なりたいチームに向かって一つになって進んでいきます。
選手同士の結びつきが強いです。お互いにアドバイスを交わして高め合っています。コロナの自粛中もオンラインで自主練メニューを毎日報告し合い、みんなで協力してチームを支えてきました。
学年を越えて仲が良く、学年の隔たりなく全体で意見を出し合い、練習内容や戦略などをよりレベルの高いものにできるよう頑張っています。私たちにとっての仲の良さとは、互いを甘く許し合うものではなく、言いたいことを伝えられる関係です。選手それぞれの意識の高さ、学年を越えた仲の良さがプレーで連携をとる上でも大きな力になっています。
2、計画性・時間の使い方が身に付く
大会と定期テストなどが日程的に重なってしまうことが多々あります。だから、あらかじめ周囲より早く勉強を始めておくなど、先を見据える計画性が身に付きます。
同志社女子は下校時間が早く、練習時間が他校より短いので、その中で上達できるように集中力が付きます。家庭においても隙間の時間を見つけてトレーニングを行うなど、時間を大切にする力が身に付きます。
3、諦めない心が身に付く
床にボールを落とすと負けてしまうので、日頃からどんなボールにもくらいつく「諦めない心」を大切に、練習に取り組んでいます。
そこに一切の甘えは許されません。日常生活のさまざまなシーンにも生かされ、何事にも最後まで諦めずに行動する力が身に付いています。
4、人を思える人間になれる
チームスポーツなので、自分のことだけでなく、それ以上に周りの人のことを気遣って行動できるようになり、どんな人にも思いやりを持って接することができるようになります。
当たり前のように感じる日常のささいなことにでも「感謝の心」を持てるようになります。すると、自ら日々小さな幸せを感じ取れるように成長できます。
5、コミュニケーション能力が身に付く
バレーボールでは、試合中のラリー間やセット間など短い時間でのチームの会話が大変重要です。ラリー中の慌ただしく動作を繰り返している最中も、お互い声をかけ続けなければなりません。
そのため、普段からチームメイト同士で会話する機会を増やすことを心掛けています。コミュニケーション能力が身に付きます。
6、判断力が身に付く
プレー中は、ボールが浮いているほんのわずかな時間の中で、瞬時にさまざまな判断をしなければなりません。同志社女子では、ゲーム中の判断力を高めることをとても大切にしています。どこにトスを上げてそれをどう攻撃するのか、どこに構えてどう守るのかなど、状況に合わせて瞬間的に判断する力が身に付くようにしています。
ゲーム中だけでなく、普段から日常生活の中でも物事の正しい判断が素早くできるよう心掛けています。
7、適応力が身に付く
試合中は「自分たちのバレーボール」を見失わないと同時に、相手チームに対して素早く適応することを常に意識しています。試合を有利に進めていくためには、短い時間のうちに相手チームを分析し、それに対応するバレーを展開することが不可欠です。
普段の練習から、攻撃のパターンや守備位置を臨機応変に変えるなど、相手に合わせて柔軟に対応し、適応能力を高めていくことを心掛けています。
8、身近にいる人のありがたさに気付ける
熱心にやればやるほど、親や先生方の支えの偉大さに気付くことができます。支えてくださる全ての方々のおかげで私たちが強くなれているということを、特にコロナ禍という社会情勢によって気付くことができています。
9、謙虚な姿勢が身に付く
常に上を見て、高い目標を持って頑張っていますが、同時に謙虚な姿勢も忘れないように心掛けています。試合では対戦相手のことを尊敬し、チャレンジャーとして臨むことを何より大切にしています。
日常においても周りの人や物事に対する謙虚な心を忘れず、敬意を持って丁寧に接することができるようになっています。
10、気配りやリーダーシップを発揮できる人となれる
バレーボールは仲間でボールをつなぎ合って相手に返すスポーツです。ボールを保持せず、全てがワンコンタクトで進んでいくので、プレーする人の瞬間的な情緒や人間性がとても重要とされます。
仲間につなぐときには、次にボールを触る人がプレーしやすいよう、思いやりのあるボールを渡さなければなりません。
そのようなプレーが当たり前にできるようになるため、普段の生活の場面においても常に周りのことを考え、気配りができる優しい人になれるよう心掛けています。また、ラリー中に自分の考えや思いを積極的に表現し、一人一人がプレーをリードしていけるように、日頃からリーダーシップを身に付けるための努力も怠りません。
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部活データ
部員数16人(1年7人、2年6人、3年3人)。週6日活動。部訓は「継続は力なり」。2020年度全国高校総体京都府予選会第3位。