コロナ禍で不安もある中、勇気を出して留学に挑戦しているいちごさん(高校2年)。アメリカの学校での驚きや発見を紹介します。
家族が留学を応援してくれて
私は今、留学生としてアメリカのネブラスカ州リンカーンという都市にいます。8月にアメリカに渡り、学校生活を送っています。
渡米した際、日本では新型コロナウイルスの感染者が激増した時期でしたね。私や私の家族は、多少コロナの不安や恐怖があっても、「留学をしたほうが得られるものが大きい」と考えていました。親戚や友人の中には心配する声もありましたが、最終的には皆応援してくれました。
感染状況に左右されない生活
私が滞在している都市、リンカーンのコロナの状況は私が来た当初より悪化しています。初めはマスクを外すことが許可されていましたが、8月25日から屋内ではマスク必須になりました。
日本と違うと感じたのは、感染者数の報道に対して人々が大きく反応することがない点です。いい意味で感染状況に左右されず、いわゆる「Withコロナ」のお手本とも言える生活を送っています。ワクチン接種も終わり、マスクをつけていること以外にコロナの影響は感じません。
生徒2000人以上のマンモス校
次に高校生活について、日本との違い、驚いたことなどを皆さんにお伝えできればと思います。
まずは「規模の大きさ」です。私が通っている学校はこの地域で一番大きく、高校の生徒数2000人以上、先生やスタッフだけでも200人以上います。学校の敷地も広く、隣接する小中学校も合わせると、おそらく皆さんが通う学校の4、5倍あると思います。休み時間は移動するだけで精いっぱいです。
教科数も多いです。授業は7限までと、日本と変わらないですが、選べる教科の数は比になりません。数学・英語・理科・アメリカ史は必須ですが、まず数学や英語自体細かく分かれていて好きなものを選べます。
その他の選択教科は芸術、体育、経済など、まだ私の知らない授業もあるほどたくさん存在します。ちなみに私の時間割は①幾何学②作文③ギター④アメリカ史⑤解剖学⑥合唱⑦人間行動学です。
朝食も昼食も無料、しかもおいしい
私の学校は朝食・昼食が無料です。品数が多く味も良いので、多くの人が昼食を食べています。
生徒数が多いため、生徒がA、B、Cランチに分けられ、Aは5限の前、Bは5限の途中、Cは5限の後に昼食を取ります。私はCで食堂から一番遠いクラスなので、着いた頃には無くなっているメニューもあります……。ですが、残っているものの中から主食・サラダ・フルーツは必ず食べています。
生徒の人種もさまざまです。留学経験者の先輩から、「人種差別は実際にある」と聞かされていました。ですが、私の学校はさまざまな人種の生徒が集まっていて、今のところ人種差別は感じていません。
私の学校では、白人45%、ヒスパニック系22%、アフリカ系11%、アジア系10%、その他となっており、さまざまな文化を知ることができますよ。(高校2年・いちご)
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