皆さんはヘアドネーションを知っていますか? 病気や事故等で髪の毛を失ってしまった子どもたちに、寄付された髪の毛を使って作られたウィッグを無償で提供するというものです。実際に私が髪を寄付した経験を伝えます。(高校生記者・ポンタ=2年)
伸ばした髪を30センチカット、ショートヘアにドキドキ
一般的には、美容院で切ってもらった髪の毛をヘアドネーションの団体に送ります。さまざまな団体があり、髪を寄付するだけでなく、いろいろな方法で支援ができます。私は中学生のときに知り、高校1年生のときヘアドネーションをしました。
髪の毛は30センチ程度切りました。元々長めだったので、半年ほどで写真のような長さになりました。
私はショートヘアにするのが2回目。「似合わないのではないか」と心配しました。そこで事前に自分の骨格に合う髪型を調べてみたり、理想の髪型に近い画像を準備したりしました。
誰かの役に立つことがうれしい
美容院で髪を切ってもらっているとき、「この髪の毛が誰かの生活に欠かせないものになるんだ」と思いました。いつも捨てられているものが誰かの役に立つことが、うれしく感じました。
ウィッグを待っている子供たちは、抗がん剤治療による脱毛、脱毛症、抜毛症、欠乏症・無毛症(薄毛)、やけどや外傷などによる脱毛などに悩んでいるそうです。髪を寄付することで、子どもたちの生活を想像するきっかけにもなりました。
身も心も軽く…前向きな気持ちに
手助けをすることで、私自身も前向きな気持ちになりました。髪の毛を切り終わった後は、30センチ分の髪の毛の重さがなくなったせいか、身も心も軽く、家に帰りました。
髪の毛を伸ばすことは大変です。シャンプーもリンスも使う量が増え、ドライヤーの時間もかかります。
しかし、さまざまな方法・髪の長さで支援ができます。少し大変かもしれませんが、寄付をするときの感情はなかなか味わえません。皆さんもヘアドネーションをしてみてはいかがでしょうか。