痩せている体形を目指している人もいる一方で、太りたくても太れない体質の人もいます。高校2年生のもち@さんは、食べても太らないことがコンプレックス。体質が「嫌味」や「自慢」ととられ、苦しんでいる胸の内を明かしてくれました。
大盛食べても太らない、太れない
私は身長160センチで体重は40キロです。
部活は文化部なので、運動を毎日行っているわけではありません。食べることが大好きで、毎日三食をしっかりとり、学食では大盛りを食べることもあります。
それなのに、私はほとんど体重が変わりません。身長の伸びが止まった中3のころから体重の変動がなく、食べても太ることができません。
女の子らしい体形になりたい
友達にはうらやましいと言ってもらえることがありますが、私からすると全くうれしいことではありません。この体質は私のコンプレックスです。
太りたくても太ることができず、体に脂肪が付きません。腕や足に脂肪がなく骨ばっていて、自分の体を見るたびに嫌になります。柔らかくかわいい女の子らしい体形になりたいとずっと思っています。
しかし私のこの悩みは、誰にも分かってもらえないどころか、嫌みや自慢だと言われ、突き放されてしまいます。
嫌味や自慢だと思われつらい
「太りにくい体質」であることで、つらいと思うことがいくつかあります。
まず、友達に「どうしてそんなに細いの?」と聞かれたとき、太りにくい体質だと答えると、嫌みや自慢と取られたり、「あなたはいいよね」と言われたりすることです。私は痩せたくて痩せているわけではないのに、どうしてそんな言い方をされなくてはならないのかと悲しい気持ちになります。
冗談めかして「細すぎて“もやし”みたいだね」「ちゃんと食べてる?」と言われるのもつらいです。その場では笑って受け流していますが、心の中では傷ついています。
友達がダイエットやカロリー制限の話をしているときも、ついていくことができません。自分の体形をコンプレックスに思っているのに、それを誰にも分かってもらえないことは、つらいです。
体質改善のため努力中、寄り添ってほしい
私は今、早く寝るなどの規則正しい生活や、お風呂につかり血行をよくするなど、この体質を変えるために努力しています。文化部でほとんど運動をしてこなかったので、現在は自転車通学をしたりして、筋肉をつけるようにしています。
もしあなたの友達で食べても太らない子がいるなら、その子は太りにくい体質で悩んでいるかもしれません。それを「嫌み」だなどと思わず、寄り添ってほしいと思います。(高校生記者・もち@=2年)