授業中に挙手して意見を言うのはためらってしまう高校生が多いようです。今回は、高校になってから初めて挙手して消極的な自分を変えたという読者のななくささん(3年)の経験談を紹介します。

様子を見ているうちに挙手できなくなった

私は小中の頃は発表することが好きで、よく挙手していました。ですが、高校生になってそれまでと違う仲間と活動するようになってから、挙手や発言をしなくなっていました。周りになじむまで様子をみようと思っていたことが原因だと思います。

高校生になってからは挙手発言をしなくなった(写真はイメージ)

高校生活に慣れてきた頃には発表するメンバーも「いつものメンバー」になっていて、今さら手を挙げられないと感じていました。

授業に積極的でないからか授業内容はあまり身につかず、テストも思うようにいきません。勉強なんて面白くないと思う日々が続きました。2年生になるとクラス替えで新しいメンバーになるから、そこで切り替えようと心に決めたのもつかの間、気づけば2年生も半ば、私はまだ消極的なままでした。

悩みまくって挙手、先生の「Great」に幸せ気分

そんなある日、ALTの先生の英語の授業で、プリントに書かれた文を挙手して指された人が1文ずつ読むことがありました。

クラスメートが次々と挙手し、すらすらと読んでいきます。私は長いこと挙手をしていなかったため、「手を挙げたら周りにどう思われるかな」とか、「勇気を出して手を挙げても指されなかったら、手を挙げただけの人で恥ずかしいな」「でも今の自分のままじゃ嫌だな」と心の中で大葛藤をしていました。

悩んで悩んで悩みまくった結果、私は手を挙げて発言することができました。

ALTの先生に「Great!」と言われ、いつもは人ごとのように聞いていたその言葉が自分に向けて発せられているのだということにすごい幸せを感じたのをとても覚えています。

授業が面白くなり成績も上がった

今は3年生になりましたが、あれからは授業で挙手、発言することが徐々に増え、今では授業後に先生に質問に行くことがあるくらい、積極的になりました。

テストの点も上がったし、何よりも毎日の授業が「楽しい」と思えるようになりました。あのときに英語をたった1文読んだことが、私を大きく変えたような気がします。

授業に積極的になり、勉強が楽しく感じられるように

授業は挙手、発言が全てではありません。でも、授業を通して先生とコミュニケーションをとることはとても大切だと思います。本当は挙手して、もっと積極的になりたいと心のどこかで思っている人は、ぜひ一歩踏み出してみるといいと思います。どんな小さな発言でも、それが今後への大きな進歩につながるかもしれません。(3年・ななくさ)

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