受験勉強は学校の授業や課題を中心にすればよいか、塾や予備校を中心にすべきか。迷う高校生は少なくないようです。地方の高校生の大学進学を応援する東京大学の学生団体「FairWind」に所属する片岡陸汰さん(薬学部3年、徳島県立城東高校出身)が、高校時代にこの問いに悩んだ結果、今高校生にアドバイスしたいことを語ってくれました。

「学校の授業が中心」自分の選択が不安に

今日は「高校時代の不安とその解消法」というテーマについてお話しします。

私は高校生の頃「塾メインで勉強するのがいいのか、それとも学校メインで勉強するのがいいのか」ということを悩んでいました。

私は学校の授業や課題に力を入れて勉強していたのですが、受験に強い塾でゴリゴリ勉強している友達が成績を上げているのを見ると自分の選択が正しいのか不安になっていました。

この手の不安は様々な選択を積み重ねていく大学受験につきものですね。

例えば勉強法一つとっても自分の選択は正しいのか、力がちゃんとついているのか、他の方法の方が良いのではないかという不安に駆られるのではないでしょうか?

今日の記事ではどんな勉強スタイルがいいのかではなく、どのような心持ちでいれば自分の取った選択肢に対して少しでも前向きになれるのかをお話しします。

どれほど悩んでもわからない

結論からお話しすると私は「何が正しいのかわからないけど自分の取った選択肢をこれからの自分が正しいものにする」と思うことで不安を払拭していました。

そのように思えた理由を2つお話しします。

まず、その選択が正しいというのはどういうことかを考えました。

第一志望合格が最終的な目標なので勉強法や勉強スタイルの選択が正しかったとわかるのは受験の結果が出てからということになります。

その選択によって成績が上がったり、勉強の効率がよくなったとしても、それが正しいかわかるのは最後の結果次第ということです。

つまり正しいかどうかは結果によって決まり、高校生の間にどれほど悩んでも自分の選んだ選択肢が正しいかはわからないと思えてきました。

自分の選択を正しいものにする努力こそ大事

また、絶対的に正しい選択肢というものは大抵の場合存在しないのでは?とも考えました。

例えば、東大に合格した人は全員塾メインで勉強していたのでしょうか?それとも学校メインで勉強していたのでしょうか?

おそらくどちらも違うということは高校生の皆さんでも想像がつくと思います。どちらのタイプもいるだろうということです。

これは勉強法にも言えます。全員同じように勉強したのではなく、様々な方法で勉強をして合格した人がいます。

つまりどれを選んでも合格する可能性はあるということが言えます。

それでは選択をした高校生の間にできることはたった1つ、選んだ選択肢を正しいものにできるよう努力することではないでしょうか。

未来はまだ決まっておらず、あなたが取った選択肢が正しいものかどうかはこれからのあなた次第でどうとでもなるということです。

私は高校生の悩んだ時期にこのような結論に至り、それ以降は目の前の勉強に集中できるようになりました。

私と同じ内容でなくても、勉強法に関する不安を抱いている人は多いのではないでしょうか?

そのような人が前へ進めるようになっていただけたら幸いです。

【FairWind】東京大学の学生がつくる団体。地方と都会の教育格差の解消をめざして、東大生と地方の高校生との交流などの活動をしている。