腰が重い、おなかが痛い…毎月の生理、女子高校生にとってはゆううつなものです。高校生記者のまつおさんは、生理の日に体育の授業で行う「準備運動」に悩まされてきました。勇気を出して体育の先生と対策を話し合った経験を教えてもらいました。

生理の日の体育がつらい、経血の漏れが心配…

「生理」。それだけでもゆううつになるのに、体育がある日は最悪。そう感じる人はたくさんいるのではないでしょうか。単位を落とさないためには、休むという選択はしたくないですよね。

私の学校では、体調のいい日でさえ大変な準備体操があります。私は体力がない方で、正直つらいです。それでも体調の良い日はやる気がありますし、スポーツ自体は好きです。

腹筋や背筋の様子。おなかに負担がかかり痛い(イラストはまつおさん)

問題は、「生理の日」です。腹筋や背筋で寝転がるときや、スクワットジャンプなどの激しい運動で、ナプキンのずれや漏れが心配になります。そのせいで、メインである授業に集中できません。

学校に準備体操の変更求めても「変えられない」

学校には意見箱があり、何度も準備体操の変更を求める意見が来ています。そのたびに、女性の体育の先生による長文の返答が廊下に張り出されていました。

その内容は、「高校生に必要な運動であるため、変えることはできない」というものでした。

私も必要であることは承知です。でももう少し、理解を示してくれても良いのではないでしょうか。私たちは体育がやりたくなくて意見しているわけではありません。

授業時に言い出せない、授業を休まない私たちに非があると言えるでしょうか。

生理の日バージョンの体操を考えてみた

そこで私は、「生理の日用の体操案」を考えてみました。

今までの生徒の意見は「変えてほしい」と言うだけでしたので、具体的な案を提示すれば何か動いてくれるのではないか、と考えたからです。その案は以下のとおりです。

まつおさんの考えた「生理の日用の体操案」

自分で実践してみて、他の人もできそうなもの、かつ準備体操に値するものを中心に考え、普段の準備体操と同じくらいの時間に終わるようにしました。

あくまで私の友達に聞いただけですが、「生理の日ver.の準備体操があるなら利用したいか」という質問に全員が利用したいと答えました。

体育の先生と話し合い…

その後、体育の先生と話し合い、体調の悪いときには自分で回数を減らしたり、やらない運動を決めたりして、先生に報告するということになりました。

先生も、「言ってくれれば、ちゃんとできていなくても、こちらで分かっているため評価を下げたりすることはない」とおっしゃいました。

話し合いには友達も数人いたのですが、「言えばいいだけならいいか」という反応と、「正直先生に言うのが恥ずかしい。言いづらい」という反応とに分かれました。

言いづらいということに対しては、もっと言いやすい雰囲気を作ったり、生理に対する理解が深まったりすれば解決するのかな、と感じました。

人生で生理にかける時間は合計して7年あると言われているそうです。少しでも生理による負担が減る対策が増えていくことを願っています。(高校生記者・まつお=3年)