楽器の技術を高め、仲間たちと一つの曲を作り上げていく吹奏楽部。入部するとどんな力が身についたり、どんな経験を積んだりすることができるのでしょうか。吹奏楽部の強豪として知られる、伊奈学園総合高校(埼玉)吹奏楽部の皆さんに、吹奏楽部の「10の魅力」をあげてもらいました。

1、全員が主役になることができる

一人ひとりが主役になれることが吹奏楽の魅力です。誰か一人でも欠けてしまえば音楽は完成しません。全員で浴びるスポットライトはとても気持ちがよく、誇らしい気持ちでいっぱいになります。

舞台では全員が主役

2、自己表現ができる

自分の選んだ楽器で自分が表現したい音楽を追求していくことは、個性を素直に表現できることにつながります。特に伊奈学園では楽器を演奏するだけではなく、発声練習も行っています。体を使う、歌を歌うなどして表現力をより豊かにする練習を行っています。

3、人々を幸せにする力

音楽は聞いている人の心を豊かにするパワーを持っています。お客さまの拍手、笑顔、感謝の言葉をいただけること、これ以上にうれしいことはありません。自分たちが音楽を楽しむことと同時に、一人でも多くのお客さまの心に響く音楽を奏でようという意識を大切にしています。

聞く人の心に響く演奏がしたい

4、音を重ねる心地よさ

きれいな音楽を奏でるためには、音を合わせる、ということが必要不可欠になってきます。演奏している楽器、音も異なるメンバーと正確に音を合わせながら一つの音楽を完成させていきます。

すべての音が重なり合うときの感動は、吹奏楽をやっていないと味わうことはできないと思います。

5、切磋琢磨できる仲間との出会い

吹奏楽は団体戦、とよく言います。私たちの部活は人数も多いので、より団結力が求められます。仲間と共に、どんな音楽を創りたいか、それぞれのプライドをぶつけ合いながら演奏を完成させていく達成感は壮大です。

6、人としての成長

短い時間の中でクオリティーの高い音楽を演奏するためには、いかに練習の密度を上げていくかがとても重要になってきます。

より自分を分析する能力が身につくので、人としても成長できることがたくさんあると思います。

7、たくさんの人々との交流

吹奏楽部では他校の吹奏楽部、指導をしてくださる多くの先生方や作曲者の方とお会いする機会があり、貴重な体験をすることができます。人々とのつながりを強く実感することができる部活動です。

8、社交的になる

長い時間を部活動で過ごすことがほとんどであり、同期、先輩や後輩との会話の機会も増えるので、自然とコミュニケーション能力を手に入れることができます。正しい言葉遣いを学べることも魅力の一つです。

長い時間を過ごす仲間たち

9、自信につながる

演奏会やコンクールなど、成功や失敗を重ねながら多くのことを学んでいきます。頭を使ってより具体的に物事を考える力を身につけること、行動力を得ることができます。練習の成果を結果につなげることは、大きな自信を得る第一歩になると思います。

10、一生の宝物になる

吹奏楽部は楽なことばかりではありません。時には涙を流しながら練習をすることもあります。ですが、憧れていた場所で活動できる経験は私たちの喜びであり、一生の宝物です。

背中を追いかけ続けた先輩方を送り出し、3年生になりました。これまでの経験や思い出が、私たちを強く導いてくれると確信しています。

思い出が私たちを導いてくれる

部活データ

1984年創部。部員253人(2020年度。3年生74人、2年生77人、1年生79人、中学生23人)。週6日活動。部訓は「音楽しよう」。部活動の受賞歴…「全日本吹奏楽コンクール」21回出場、金賞15回。「全日本アンサンブルコンテスト」16回出場、金賞8回。「全日本マーチングコンテスト」13回出場、金賞8回。3月、宮崎県で開催された「全日本アンサンブルコンテスト」全国大会で金管八重奏が金賞を受賞。NHK「沼にハマってきいてみた」などのテレビ出演や、海外での演奏活動も行う。