私はいわゆる「コミュ障」です。いつも無言。どこの会話の輪の中にも入っていません。日常生活ではあまり困りませんが、はたから見るととてもさびしい生活です。そんな私の日常を紹介します。(高校生記者・アキ=2年 )

人と話さず一日が終わる

朝、一人で学校に登校します。

昇降口に立っている先生にはちゃんとあいさつをします。誰とも話さないまま朝学活を終えて、次は授業です。

授業では、先生が話すか各自で問題に取り組むかのどちらかが多いので、話す必要はありません。昼休み、学校には給食も食堂もなく基本的にはお弁当なので、多くの人が教室か中庭で友達とグループを作って食べていますが、もちろん私は自席で一人、黙々と食べています。

自分の机。休み時間でもほとんど離れない

結局、午後の授業も先生の話を聞くだけで、まともに人と話さないまま一日が終わってしまいます。

休日は基本家にこもる

部活では合唱部と山岳部に所属しています。合唱部のメンバーは中学からの付き合いなので、いろいろと話せています。山岳部は活動が月1、2くらいですが、クラスの人たちよりはたくさん話します。所属するグループも関係あるのかもしれません。

休日も、基本的には家にこもってテレビを見たり宿題をしたりしていて、学校の友達とは遊んでいません。カラオケにも買い物にも行かないし、一緒にゲームをすることもありません。時々部活で山に行ったり、オンラインイベントに参加したりしています。

部活の仲間とはいろいろと話すことができる

自分をさらけ出すのが怖い

なぜ私は皆と話さないのでしょうか。

私は、話す友達がいないというよりも、むしろ話す選択をあえてしていません。なぜなら、自分をさらけ出すのが怖いからです。

「今までの関係が崩れてしまうのではないか」と考えてしまい、自分のことをできるだけ知られないような行動をとっています。でも、本当は皆といろいろ話して自分の世界をもっと広げたいのです。

とは言っても、休み時間に話したことのない人に声をかけて友達になる勇気は、私にはありません。

でも、プライベートとはあまり関係ない委員会や係の仕事については話せます。そこで今は、自分の仕事を増やすことでさまざまな人と仕事仲間として関わり、そこから関係を深めようとしています。 

皆と話して自分の世界を広げたい(写真はイメージ)

皆さんの近くにも、近寄りがたい雰囲気を漂わせている「ぼっち」や「コミュ障」の人がいるかもしれません。でも、本当は勇気がなくて話せていないだけで、誰かに話しかけてもらいたいのかもしれません。