高校生記者のちーちゃんは、諦めがちで優柔不断な性格が原因で中学受験を失敗したことに後悔していました。大学進学は失敗したくない……「何をやりたいか」自分に向き合った結果、進路選びに一番大切なことに気づいた経験を話してもらいました。

私は諦めがちで、優柔不断

私は姉が通っていた学校に憧れて、中学受験をすることにしました。しかし、塾に行ったものの、なかなか勉強のやる気が起きず、明らかに他の人より勉強していませんでした。親にも毎日のように「勉強しなさい。やる気がないならやめなさい」と言われました。

そのときの私は「いや、やってるし。なんだかんだ受かるよ」というテンションでいました。小6の夏休みにやっとエンジンがかかったものの、第1、2志望が不合格になり、すべり止めとして受けた学校には合格しました。私の諦めがちなところや優柔不断なところが露呈したのです。

何がしたいのか、何に興味があるのか分からなくて

高校生になっても、性格は変わりません。大学受験にさしかかり、いろいろな大学を見ました。でも、優柔不断な私はなかなか自分で決められませんでした。

「自分は何がしたいのか、何に興味があるのか」、それが分かっていませんでした。

いろいろな大学を見ても、自分で決められなかった

塾選びでもいろんな塾をハシゴして、3~4回ぐらい体験授業を受けて、3つの塾を辞めました。なんとなく親に勧められた所に行って、「自分にあっていないな」と思っても、なんとなく通っていました。いろいろなことにおいて決断力に欠けていました。

今思えば、自分は何をしていたのかと思います。親がいろんな塾を回ってパンフレットを取ってきてくれても、うっとうしく感じることも少なくありませんでした。それでも応援してくれた親には感謝しています。

普段使っている学習机

「自分に責任を持つ」大切さを知って

自分では他人の意見を聞くのが大事だ、親の言うことが一番だと思っていましたが、自分で考えることや、自分に責任を持つことの大切さを改めて感じました。大学受験にあたって、自分が何をしたいのかじっくり考えたことが、自分のことに気づくきっかけになりました。

考えた結果、大学はメディア系に進むことを決めました。子どものころからテレビが好きだったこと、テレビ業界の仕事に興味があったことが理由です。今その進路に向けて、いろいろなことを知っておこうと調べています。

受験時に持っていたお守り

みなさんにも、決断しなければならない機会があると思います。以前の私は自分の意見を言わず、親の意見を聞いてから判断していました。でも、今ではそれは親に甘えていたのだと思います。

これから進路選びをしなければならない高校生のみなさん。悩んだりすることは大切で、慎重にならなくてはいけないときもあります。ですが、最終的には「自分で決断する、覚悟を決める」ということを心掛けてほしいと思います。(高校生記者・ちーちゃん=3月卒業)