“CONGRATURATIONS”その文字を目にした途端、朝の4時にもかかわらず号泣してしまいました。昨年の12月中旬、私は第1志望校のBrown University(アメリカの名門大学で、アイビー・リーグの一校)に合格したのです。海外大学進学のための情報が少なくて困っている高校生もいると思います。今回は、米国大学進学のためには何が必要なのか、自分の体験談を交えながらアドバイスします。(高校生記者・Summer=日本の高校を3月に卒業)
1、GPAでオール5を取る
まず1つ目に、多くの学校が特に重視しているのが、GPA(評定平均)です。これはオール5を取りたいところですね。
最初からオール5じゃなくても大丈夫で、学年が上がっていくにつれ、成績が向上していくといいです。逆に成績が下がっていくのは要注意です。
もちろん、周りのクラスメイトが日本での受験に向けて猛勉強している中、成績を維持するのは大変でした。だからこそ、周りが手を抜いてしまうようなレポートや課題を完璧に仕上げて、平常点などもしっかり狙っていくといいと思います。
2、外部の英語試験で点を取る
2つ目はSAT、ACT、TOEFLなどのテストです。
最近は統一テスト廃止の流れなので、参考になるかはわかりませんが、私はACT、SAT Subject Test(Math ii、Physics)、TOEFLを受けました。Subject TestとTOEFLは1回の受験で満足がいく点数をとることができたのですが、ACTは結局3回も受験し直しました。
とりあえず、対策すべしというアドバイスしかないです。内容は日本の高校に通っていれば簡単ですが、理科や数学の英語訳などはしっかり覚える必要があります。
私は帰国子女なので、英語の分野は大丈夫だったのですが、ACTのReading、EnglishとTOEFLは問題傾向にも慣れる必要があります。オンラインでたくさん無料の学習サイトもあるので、ぜひ活用してみてください!
3、課外活動に10個挑戦する
3つ目は課外活動。これは、10個リストすることができますが、自分が学びたい分野との関係があるとなお良しです。私はメディア学専攻を希望していて、高校生新聞の高校生記者の経験についても書きました!
課外活動10個は、日本の高校生にとっては厳しいことも多いと思いますが、むやみやたらと手を出すのではなく、自分がしっかり興味のあることに長期間携わることが大切です。
私のメインの活動に学生団体の立ち上げがありましたが、それは課外活動リスト以外に、ブラウン大学から求められた課外活動エッセイでも150 wordで書きました。リーダーシップポジションや具体的にどういうことを達成したのか聞かれるので、活動に取り組むときもアクションプランをしっかりたてて、インパクトを作り出すことを意識してください。
4、コンテストなどの受賞歴を得る
4つ目の「受賞歴」は厄介です。受賞リストは5つあり、課外活動でも求められているので、実際は15個まで記載できました。しかし、多くの人はリストの5つを埋めるのも大変です。
私も正直なところ、高校2年の夏の時点で書ける受賞がなにもなく、そのあとは受賞したいがために、やみくもにたくさんのコンテストに参加しましたが、これはあまりおすすめしません。ただただ埋めるために取り組んだなと大学側から見破られてしまうためです。
書ける受賞歴がなければないで、課外活動に力を入れたらいいと思います。
5、推薦状を書いてもらう
5つ目は推薦状。どの先生に書いてもらうか、早い段階から決めたほうがいいです。
私の場合、なんとなく授業後の雑談で仲よくなり馬が合うと感じた先生と、一番得意な英語の授業の先生にお願いしました。
推薦状には、まず授業中の様子はもちろんですが、どういう生徒か、何を目指しているかなどを簡潔に書いてもらう必要があります。よい推薦状を書いてもらうには、よい関係が必要です。早いうちにたくさんの先生と話をしてみて、仲よくなっておくことをお勧めします。
6、エッセイ対策
6つ目はエッセイです。みんなが恐れているエッセイ。私も高校3年になるのにぶるぶるしていました。
春から書こうと思っていても、何から始めればよいのかわからず、9月までは全くのノータッチでした。さすがに焦り始め、量産をはじめたら塾で猛批判され、毎日夜中まで起きて眠たい目をこすりながら「自分は誰?」と問うていました。
結局、ED(出願の早期締め切り)の1週間前に3カ月間推敲していたエッセイを破り捨て、一から書き始めました。エッセイハイになっていたのか、書き始めたらアイデアが次から次へと浮かび、自分の納得できるエッセイが書けたので、あまり見直さずに提出しました。エッセイの内容は「自分を表現しきれていない」というような悩みをどう解消したかというものです。
7、家族に理解してもらう
最後は家族のサポートです。
周りの友達とは違うスケジュールの海外大受験。それをちゃんと理解してもらう必要があります。私は、みんなが受験のために塾に通い始めたころに、勉強とは全く関係ない活動に参加していました。
そんなときに勉強しなさいと叱るのではなく、そのステップが必要なものであることをわかってくれる親でよかったです。
自分のことを自分の次に、また自分よりも理解しているのが親です。赤ちゃんのときからずっと成長を見守ってもらっているので、エッセイのブレインストーミングでは、親とたくさん話をしました。エッセイのためにもなりましたが、このプロセスで親との関係が深まったように思います。