部活動を選ぶにあたって、その部活ごとの特徴や魅力、よいところはもちろん、大変なところも知っておきたいですよね。そこで、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生258人に、自分の部に「入部して良かったこと」と「大変だと感じること」を聞いてみました。所属する高校生の多い文化部と運動部20部活のアンケート結果を紹介します。(編集・越沢琴奈、学年は昨年度)

【吹奏楽部】誰もがレギュラーとも言える部活

【良いところ】吹奏楽部は曲を作り上げていく上で誰一人として欠けてはならない、誰もがレギュラーとも言える部活です。チームの中で自分の役割・責任を感じることができます。

また、最も楽しいのは、皆で合奏すること。パートごとの重なりを肌や耳、体で感じられるのは本当に魅力的です。この部活ならではだと思います。練習がつらいことや、勉強と両立に苦しむこともありますが、この楽しさを知ってしまったらやめられなくなります。(さぬまる・2年=中学から同じ部)

【大変なところ】女子が多くなる部活なので、裏でのもめ事がどうしても生じてしまうことです。自分が関わっていなくても、同級生がギクシャクしていると、どう接していいかわからず、学年の雰囲気がわるくなり、最後には部全体の雰囲気が変わります。(まなあす・2年=中学から同じ部)

誰もがレギュラーになれる合奏

【演劇部】表舞台に立つことで自信に、裏方での役割がやりがいに

【良いところ】表舞台に立つことで、さまざまなことに自信を持てるようになるだけではなく、裏方でも1つ1つの役割が重要になるので責任感ややりがいを感じられます!

みんなで作り上げるものなので自然と部員同士の仲が良くなり、先輩後輩関係なく楽しく活動できます!(慧恚瑠・2年=中学とは別の部)

【大変なところ】演劇部は部活全体で仲良くないといけないけど、仲間割れとかけんかがあったら、劇する時に気まずいところです。(3年=中学から同じ部)

【茶道部】集中力・記憶力・おもてなしの精神

【良いところ】長い間座るので集中力、作法や流れをいろいろと覚える記憶力が身につくと思います。また、おもてなしの精神も身につくと思います。

魅力は、毎回おいしいお茶と和菓子がいただけることです!また、お花や掛け軸などで季節を感じることができるのも魅力のひとつです。(ミセス世界観・1年=中学とは別の部)

【大変なところ】とにかく、男女分けがひどいです。帛紗をはじめとする茶道具や、お点前の流れにも男女差があって、「男のお点前」「女のお点前」が決まっています。

また、部活は女子ばかりなので、必然的に女性としての所作や立ち振る舞いなどの作法も身につけさせられます。私のような、「男子とも女子とも思っていない人」には嫌で仕方がありません。(ミセス世界観・1年=中学とは別の部)

【合唱部】歌を通してさまざまな言語を学べる!

【良いところ】合唱部に入れば、いや応なしに歌唱力、きれいな発声が身につきます。そして、学校によって異なりますが、大体の学校の合唱部では外国語の曲を歌うため、英語以外にイタリア語やラテン語、ドイツ語などなど、さまざまな言語を学べます。

もし大学に行ってから言語を学びたいと思うならば、ぜひとも合唱部に入って基礎を作りましょう!(ニューローメン・2年=中学とは別の部)

【大変なところ】たまに部員内で部活に対する熱量に差ができるところです。(歌ひつじ・2年=中学とは別の部)

【軽音楽部】自分の新しい一面を発見

【良いところ】私はボーカルをやっています。でも、元々はボーカルをやるつもりはみじんもなくて人前で何かをするのはむしろ苦手な方だったので、最初は自分の殻を破るのに苦労しました。ですが、慣れてくるとだんだんと歌えるようになり、自分の新しい一面を発見することができました。(ぽぽ・1年=中学とは別の部)

【大変なところ】毎日練習しないと上手にならないこと。楽器担当によっては、バンドに影響が出るため、退部しにくいこと。(うどぅん・1年=中学とは別の部)

【筝曲部】全員が1つとなった時の感動

【良いところ】忍耐力、団結力が確実につきます。箏曲は指揮者がいないので文字通り呼吸で合わせなくてはいけません。しかし、その分全員が1つとなった時の感動は箏曲の魅力でもあります。畳の上で奏でられる強く美しい和の音、皆さんにも知ってほしいです。(もちくらげ・1年=中学とは別の部)

【大変なところ】とにかく正座が大変です。私の学校は全国大会の常連でもあるのでその分練習時間が長く、時には2時間正座のままということもあります。(もちくらげ・1年=中学とは別の部)

【英語部】英語力だけでなく説得力のある論理の立て方も身に付く!

【良いところ】主に私の学校では「ディベート」というものをしており、英語力だけでなく説得力のある論理の立て方なども身につきます!(ちゃちゃちゃん・1年=中学とは別の部)

【大変なところ】練習量が多かったです。楽しむというより勝ちを目指している雰囲気で自分の求めているものとは違いました。(みー・3年=中学とは別の部)

【華道部】自分のアピールポイントが増える

【良いところ】さまざまなお花に出会えることや、身近に生えてる花や、木に目がいくことが増えるので、登下校が楽しくなります。また、お金を払うとお免状がもらえますし、自分のアピールポイントのひとつになると思います。(はちみつれもん・1年=中学は部活に入らず)

【大変なところ】人数が少なく先輩がいなかったため、勝手が分からず、全てにおいて1から考えなければいけないのが大変でした。(代来魔・2年=中学とは別の部)

【書道部】自分の思いを作品に

【良いところ】書道というと暗いイメージがあるかも知れませんが高校書道は想像以上にすごく魅力的です。習字と大きく違うところは自分の思いを作品に表せるという点です。

絵と違って使うことができる色は基本的に紙の白と墨の黒のみですがそこに奥深さがあると感じています。特に、通称「書の甲子園」と呼ばれる国際選抜書道展は書道部の高校生なら誰しもが入選、入賞に憧れて目標としていると思います。

目標に向かって努力する力、自分で作品をよりよくするために考えることでつく自己考察力、なによりもすさまじい集中力がつきます!(黄色・2年=中学とは別の部)

【大変なところ】

私は書道部で「書道パフォーマンス」をしているのですが、墨で汚すので、体育館など使用するときはかなり養生して気をつけるといった、下準備が多いことが大変です。また、紙を切り貼りして大きな物を作るので、意外と地味に手間暇がかかります。

パフォーマンスを作り上げるにあたって、意見を出し合い、1本にまとめていくことが非常に長い道のりです。単純に和気藹々とはいかないですし、かといって、意見が出なくても進みません。

自分の思いを伝え、そして仲間の思いを理解し、それを擦り合わせまた繰り返し考え、少しずつ作り上げていく、というのは大変な工程です。(ゆいな・3年)

自分の思いを作品に乗せて

【放送部】「情報を発信する側」としての力や知識、マナー

【良いところ】今の時代、一人一人が「メディア」の力を持っている。そんな中で、高校までに「情報を発信する側」としての力や知識、マナーを身をもって学べるのが、放送部のような情報系部活動だけだと思います。それに、生放送とか、スリルのある挑戦ができるのも魅力です。(ユーゴーン・3年=中学とは別の部)

【大変なところ】私はアナウンス部門なのですが、月一の校内放送の原稿だったり、原稿の内容を考えたりするのが大変だったりします。(コーンポタージュのコーン・1年=中学は部活に入らず)

運動部

【陸上部】忍耐力・走力・モテ力?

【良いところ】忍耐力がつく。走るのが早くなる。女子にモテる。(朝に駆ける・1年=中学から同じ部)

【大変なところ】練習中に精神力がいります。(2年=中学から同じ部)

【バスケットボール部】協力する力や気を配って助け合う力

【良いところ】チームの仲が良く、お互いに励まし合いながら部活ができます。体力や走力だけでなく、協力する力や気を配って助け合う力なども身につきます。(もなかっち・1年=中学とは別の部)

【大変なところ】朝早く学校に行って朝練をしているので、授業中眠たいのと、勉強と他の部活との両立が難しい。(さおりごりらちゃん・1年=中学から同じ部)

【ソフトテニス部】判断力、行動力、技術力、協調性

【良いところ】判断力、行動力、技術力、協調性が身につく。(林・3年=中学から同じ部)

【大変なところ】キャプテンとして、うまくまとめられなかったこと。(さ・3年=中学とは別の部)

【バレーボール部】先輩後輩関係なく絆が強い

【良いところ】チームスポーツで一人でも欠けちゃいけない意識が強いスポーツなので先輩後輩関係なく絆が強い!それに仲もいい!未経験者でも試合に出られるくらいにうまくなれます。未経験者の先輩、同級生もいるので心強いとチームメイトが言ってました(tofu・1年=中学から同じ部)

【大変なところ】特にないですが、体育館が1つしかないため、体育館練習が少ないです

他の部活との兼ね合いもあるので致し方ないですけど…(tofu・1年=中学から同じ部)

【ハンドボール部】初心者が多く、高校からでも始められるスポーツ

【良いところ】私の地域では高校でハンドボールを始める人が多いくらい、あまり盛んではありません。しかし、だからこそ高校からでも始められるスポーツ。高校から始めた人が多い学校がインターハイに出ているのを見たことがあります。

ハンドボールは全体的に筋肉がつくので、スタイルも良くなります。おまけに足も速くなるし、ジャンプ力も上がるし、体育の成績は5がつきます(笑)

そして、何よりチームスポーツであることから同じチームの人とよくコミュニケーションを取らないといけないので、コミュニケーション能力も着きます!頭もよく使うので考える力、自分の意見を言う力などたくさんの力をつけることができます!(ボンゴレ・1年=中学から同じ部)

【大変なところ】ハンドボールは接触が多く、空中の格闘技とも言われています。バスケットボールなどに比べ、相手を触れても大丈夫なのでけがをしやすいです。相手がシュートを打つ時に正面に入るのはルール上オーケーなので、前に入るとたまに相手の膝がみぞおちに入り、吐きそうになるので、少し怖いです。(ボンゴレ・1年=中学から同じ部)

高校から始めても強くなれる競技、ハンドボール

【バドミントン部】戦術で戦える

【良いところ】バドは体力や技術だけじゃなくて、戦術で戦えるのが魅力。(れもん・2年=中学とは別の部)

【大変なところ】部活を休んでしまうと、その分穴が開くので、自分のところに他の人が入ってしまって休みが明けると順位が下がってたり、なかなかゲーム練習に入れてもらえなかったりすることはありました。なので、家族でお出掛けや旅行は中学校、高校に入ってから機会が減りました。(キラキラカンナ・3年=中学から同じ部)

【卓球部】精神力と先を考える力と体力とフェアプレー

【良いところ】精神力と先を考える力と体力とフェアプレーの精神を学べます。(Dobashi・2年=中学から同じ部)

【大変なところ】部員が私以外全員男子で、メニューがとてもハードなこと。(よっしー・1年=中学から同じ部)

【弓道部】袴を着た立ち姿、かっこいい

【良いところ】弓道は武道なので、礼儀や作法が身につきます。全身の筋肉を使うので、体幹なども鍛えられます。激しい動きはしないため、体力に自信の無い女子でもそれぞれ自分の筋力にあった弓で引くことができます。個人競技のため、このコロナ禍でも比較的身体接触が少ない競技として他の運動部よりは規制が緩められています。あとは何より、袴を着た立ち姿がかっこいいです!(ささみもち・2年=中学とは別の部)

【大変なところ】覚える事がものすごく多くて仕事の内容も複雑なので記憶力の悪い自分は相当苦労しました。(れいぽよ・3年=中学とは別の部)

かっこいい袴の立ち姿

【ダンス部】人に笑顔を届けられること

【良いところ】人に笑顔を届けられることが魅力です!私は外部でバトントワリングというのを習っていて、つらいことももちろんありますが踊っている時はとても楽しくて嫌なことは忘れられます!リズム感や表現力を身に付けられます。(Ayamy・1年=中学とは別の部)

【大変なところ】勉強との両立がしんどい。(2年=中学とは別の部)

【新体操部】姿勢がよくなり、体がやわらかくなる

【良いところ】新体操は表現する競技なので、笑顔で演技することや姿勢を意識することが大切です。そのおかげで私はこの2年間で姿勢がよくなりました!

柔軟を毎日するので、体が柔らかくなります。(ばなごん・2年=中学とは別の部)

【大変なところ】強いて言えば髪を短く切れないことですね。

本番はお団子をするので、かなり長さが必要で毎日シャワーが大変です(笑)(さよ・1年=中学から同じ部)