高校生になって最初の大きな分岐点となる、文理選択。なかなか決めかねている人も多いはず。私は進路決定の際に、得意な文系ではなく理系に進むことを決めました。(高校生記者・かーびぃ=3月卒業)

得意科目は文系、でも理系の仕事に就きたい

私の得意科目は国語と英語、苦手科目は数学と理科で、だれがみても文系型でした。

しかし、私の中学生の頃からの将来の夢は医療関係の仕事につくことで、ほかに興味がわくような学問や仕事も全部理系でした。文系に進む理由がみつからず、高2から理系のコースに進みました。

一番時間をかけていた数学

点数はどんどん下がり…想像以上につらかった

正直に言うと、想像以上につらい毎日でした。

努力しているはずの理系科目の点数はどんどん下がり、ほとんど何もしていない国語や英語は好成績。先生からも友達からも、どうして理系にいるのかと言われ、自分で自分が分からなくなるときがありました。

得意だった英語

しかし、どんなにできなくても夢は変わりませんでした。高2の夏に志望校が決まり、どうしてもそこで学びたいと思うようになりました。

成績が上がらないのはつらかったけれど、ここで努力をやめれば一生後悔するだろうし、まだ夢を諦めたくないという思いで、必死に勉強をしました。

得意不得意じゃなく「やりたいこと」で選んで

受験を終えた今、文理選択を控えている人に私が伝えたいことは、得意不得意の前に「やりたいことで選択してほしい」ということです。

まだやりたいことをみつけられていない人は、今のうちにいろんな学問や考え方、職業、生き方に触れて、自分が心ひかれるものを探してください。向き合わなければ、見つかりません。志望校も同じです。

私は時間をかけて、自分が納得できる選択をしてきたからこそ、途中で諦めることなく頑張ってこられたのだと思います。私は最終的に得意科目を活かせる公募推薦で合格をつかみました。受験は情報戦だと言われることがあるように、いろんな情報を集めながら、効率よく勉強を進めることも大切だと身をもって感じています。

最後まで伸び悩んだ化学

人生を左右するかもしれない判断を、そう簡単にできる人はいないと思います。というより、簡単にできてはいけないと思います。たくさん悩んで、真剣に自分の人生と向き合ってこそ、答えはみつけられるものです。みなさんが後悔のない選択ができるように応援しています。