学校生活の中で先輩と接する機会は同級生と比べて少なめ。ですがその分、ちょっと特別な存在ですよね。部活や学校行事などを通した関わりの中で、「先輩ってすごい」と感動した「神対応」エピソードを聞いてみました。
優しい言葉掛けに救われた
バレーボール部の先輩との話です。
サーブカットというバレーの練習があります。サーブをセッター(スパイクを打つためのトスを上げる人)にきれいに届くまで終われないというものです。コート一面を使うので、スムーズにいかないと後ろの人を待たせることになるのですが、私はなかなか成功せず、3分くらいかかってしまったこともありました。
大会前の最後の練習のときにもそれをしてしまい、うまくできない自分に落ち込みました。そのとき3年生の先輩方が「後ろ待たせてるって全然気にしなくていいからね、どんどんうまくなってきてるの感じてるよ!」と笑顔で言ってくれて、心が楽になったのを覚えています。
先輩方の引退までの短い間しか一緒に練習できなかったし、コロナのせいで最後の大会を直接応することはできなかったけど、先輩たちとの思い出は一生の宝物になりました!(ニア=1年)
部活引退後も気にかけてくれた
私は放送部です。コロナの影響で、私が入部した翌日に3年生の先輩たちはいなくなってしまいました。ですが、初めて校内への放送を入れたとき、先輩が来て私の放送をほめてくれました。
体育大会の部活対抗リレーの前にも声をかけに来てくれて、とてもうれしかったです。(すあ=1年)
大雨で帰れなくなったときの神対応
高校1年生の秋、大雨の影響で使っている路線の駅が冠水してしまい、家に帰れなくなったことがありました。
道路も冠水してしまって親も迎えに来られず、友達とどうしようかと話していたところ、部活の先輩が「もし帰れないなら家に泊めてあげる」と言ってくれました。
泊めてもらえるだけでもありがたいのに、近所の銭湯へ連れて行ってくれ、ご飯も用意してくれました。本当に神対応だったと思います。(仮牧=2年)
先輩からのメッセージで苦労が達成感に
私は部活で学校行事の運営をしているのですが、 1年生のとき、文化祭が終わったあとに部長からもらったLINEがすごくうれしかったです。部員一人一人に活動への労いの言葉と、次年度の文化祭に向けた応援のメッセージをいただきました。
休日返上での準備や、当日の始発電車での集合など大変なこともたくさんありましたが、先輩からメッセージをいただいたことで、達成感で一杯になりました。(りんぐ=2年)
今にも倒れそうだったときにもらった「たい焼き」
私は高校1年生の文化祭の日、生徒会・部活・クラスの企画で忙しすぎ、飲食の時間すら取れませんでした。すると、文化祭が終わったときに先輩が「何も食べる時間なかったの? これあげる!」と言って、文化祭で売っていたたい焼きをくれました。
私は今にも倒れそうだったので、そのたい焼きを食べてとっても元気が出ました。自分用に買ったのに私にそれをくれた先輩にはとても感謝しています。先輩がくれたたい焼きは、私が今まで食べたたい焼きの中で一番おいしかったです。(manami=2年)