一重まぶたと二重まぶた。それぞれ目の印象が変わります。高校生のクリストファーさん(2年)は、一重まぶたであることにコンプレックスを持っていたといいます。今は「一重が宝物」と思えるようになったそうです。これまでを打ち明けてもらいました。

「一重なのにかわいいね」

自分が高校生になったからか、一重まぶたにコンプレックスを抱いている人が多く思えます。SNSでも「一重まぶたからサヨナラ!」というキャッチフレーズのアイプチの広告や、二重整形の広告がよく出てきます。

一重まぶた用のビューラー

友人の間でも、一重まぶたにあまりいいイメージはないようです。「一重なのにかわいいね」と、ほめ言葉なのかよくわからないことを言われたこともあります。 

顔をけなされ、鏡見て落ち込み…

私は以前、一重まぶたにコンプレックスを持っていました。

幼いときから、笑うと目がより小さく見えてしまうのが嫌でした。学校で顔についてけなされることもありました。初めはあまり気にしていませんでしたが、言われるたびに少しずつ気になるようになり、マスクや眼鏡で顔を隠してみたりしました。

とても不快で不安な気持ちになり、「なんでこんな見た目なのだろう」と自分の顔を鏡で見ては落胆。

私は家族の中で唯一、一重まぶた。一重まぶたが見た目を悪く言われる原因だと思い落ち込んでいました。

一重を活かせるメイクを練習中

でもある日、テレビでアンミカさんが言っていた、「みんなと違うからこそ、コンプレックスが自分しか持っていない唯一無二の宝物になるときだってある」という言葉に救われました。

見た目はその人の個性の一つだと、私は思います。その個性を、自分のことを全部知っているわけでもない人のせいで失うのは嫌だと思いました。たまに、言われた悪口について思い出してしまうときもあります。でも、「~じゃないとダメだ」という決めつけはどこにもないので、私は私のままでいようと思えるようになりました。

今では一重まぶたを生かせるよう、好きな韓国アイドルのメイクを研究しています。

アイメイクに使っているアイシャドウ、マスカラ、アイライナー。メイクの研究も楽しい

私の中での楽しみにもなっていますし、何よりも、ずっとコンプレックスだったものが自分の宝物になっているのがうれしいです。何かにコンプレックスを感じている方も、自分自身の個性をどうか大切にしてほしいです。(高校生記者・クリストファー=2年)