参考書は勉強する上での強い味方。評判を気にして買う受験生も多いようです。高校生記者が「買ってよかった!」「成績UPができた」とおすすめする参考書を紹介します。

なかなか英単語が覚えられない人に激推しの一冊

『英単語の語源図鑑』

『英単語の語源図鑑』清水建二 すずきひろし著(かんき出版、1500円=税抜)

みなさんは英単語をどうやって覚えていますか?

私の通う学校では、英語の授業の前に英単語の小テストが行われています。そのため、英語が苦手でも、どうにかして英単語を覚えなければなりません。英語の授業直前になると、友達と問題の出し合いをするなどして勉強していました。

私には文字列の似ている単語の区別がつかず、なかなか覚えることができないという悩みがありました。学校から配布された某有名単語帳で必死に覚えるも、結局アルファベットの並びの雰囲気で覚えてしまう……これが私の課題だったのです。

そんな私が書店で発見し、英単語を覚えるうえで欠かせない存在になったのが『英単語の語源図鑑』でした。

語源のイメージをつかんで覚えやすく

この参考書は、大きく分けてad-、con-、in-など12の接頭辞別になっています。

各接頭辞ごとに、接頭辞のみの意味の解説(ad等)、接頭辞を含む6単語の記載(adopt、admire、allot等)、接頭辞を含む単語とその単語にある語源の解説(administerはadとminiが組み合わさっている等)があり、すべての英単語に頭の中でイメージしやすいイラストがついています。

イラストと聞くと、小学生のころに使っていたドリルのかわいいイラストを思い浮かべる方もいると思いますが、シンプルなイラストで誰にでも親しみやすいデザインなので、気後れすることなく使用することができます。

加えて、「英単語を勉強するぞ」と強く構える必要はなく、パラパラとページをめくるだけでも「この単語はこんな風になっているんだ!」と新しい発見があり、いつの間にか記憶され、楽しく読み進めることができるのです。

読んでいて引っかかるところは書き込みをして、理解しやすくしています

英単語がただの文字列じゃなくなる

英単語の暗記がつらい、文字列をただ眺めるだけの勉強になってしまっている、英単語を効率的に覚えたいと思っているみなさんに、ぜひ手に取っていただきたいです。

そして、この参考書に一通り目を通したあと、いつも使っている単語帳に戻ってみてください。きっとただの文字列だった英単語が、違ったふうに見えてくるはずです。(高校生記者・よもぎ=3年)