小論文やレポートを書いたり、固い評論文を読んだり……高校生にとって文章力や読解力を身につけるのはとても大事ですよね。文を書くのが苦手、という人にオススメな本を紹介します。(高校生記者・りこぴん=2年)
QuizKnockが伝授 楽しく文章力をつける方法
『文章を読む、書くのが楽しくなっちゃう本』QuizKnock著(朝日新聞出版、1200円=税抜)
文章を書くのは好きだけど小論文でなかなか点数が取れない、小説を読むのは好きだけど論説文が苦手、こんな悩みを持つ人は多いと思います。そんな人におすすめなのが、この本です。
伊沢拓司さんが中心になって運営するメディア「QuizKnock」のメンバーが、文章を読んだり書いたりするコツをわかりやすく教えてくれています。
私も高校生記者として記事を書いていると、この文章で本当に自分の言いたいことが伝わっているのかな、と不安に思うことがあります。先日、小論文の模試が返却されたので確認すると、添削だらけで点数も微妙でした……。
この本は「文章を楽しく読むために」「文章を楽しく書くために」という2つのパートに分かれていて、文章力をつけるにはどうすればよいのかという悩みに寄り添ってくれました。
漫画が入って読みやすい
この本の気に入っているところは、2つあります。
1つ目は、漫画が途中に入っていて読みやすいところです。まずは、自分のとっかかりやすいところから読めて、文字だけの長い説明を読みたくない人は読まなくてもいいという構成になっていて、とても優しいです。
最初は、文字だらけで難しいこといっぱい書いてあるんだろうと思っていましたが、予想とは違って一気に読んでしまいました。
ワークシートで実践できる
2つ目は、ワークシートがついているところです。
本を読んだらそれで終わり。ではなく、読んで得たコツをワークシートを使って実践できるようになっています。実際に手を動かすため、疑問に思っていたことが徹底的に理解できました。その他にも井沢さんと言語学者との特別対談もあります。
文章を読んだり書いたりする力をつけることは、テストで点をとるためには欠かせません。大学入試の総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜(旧推薦入試)では、小論文が課されることもありますよね。この1冊でしっかりと文章に向き合うことができるので、みなさんも活用してほしいです。