参考書は勉強する上での強い味方。評判を気にして買う受験生も多いようです。高校生記者が「買ってよかった!」「成績UPができた」とおすすめする参考書を紹介します。

現代文対策の最初の一冊にオススメ

『入試現代文へのアクセス 基本編』

「現代文の最初の1冊をどれにしようか迷っている」「せっかく現代文の問題集を買うのであれば、同時に頻出キーワードも学習したい」「たくさん問題を解きたいけど、解説も詳しくしてほしい」……そんなわれわれ高校生の要望に応えてくれる参考書が『入試現代文へのアクセス 基本編』です。

『入試現代文へのアクセス 基本編』荒川久志 立川芳雄 野島直子 晴山亨 石川匠著(河合出版、933円=税抜)

充実した解説で問題を解く力がつく

本書をおすすめする1つ目の理由は、文章全体の解説が充実していることです。

現代文の参考書の多くは、設問の解答の解説に終始していることが多く、段落の構成や対比構造の説明などは書かれていません。それに対し、本書は約4ページが文章の解説に割かれており、文章から理解することができます。

私がこの参考書を使って実感したのは、設問を解く以前に、文章を分かっていないことが多かったということです。文章を分からなければ、設問の解答も間違えてしまいます。私は模試でそれなりの偏差値を取れていましたが、本書を使って、文章の本質を理解できていなかったことが分かりショックを受けました。

しかし、本書で勉強した後は、文章の構造から解答を導けるようになりました。あの時のショックを経て、今では過去の自分より容易に設問を解けます。

文中のキーワード解説も詳しい

2つ目の理由は、文章中に出てくるキーワードの解説が詳しいことです。

初歩的なキーワードから解説されており、入試頻出の後の解説はより詳細です。いわゆる「現代文単語」の参考書もありますが、問題を解きながら分からなかったところはその都度キーワードの解説を読むという本書の構成が私には合っていました。

問題演習とキーワードの学習という、まさに一石二鳥の参考書と言えます。

解説が充実している

また、キーワードがどのように入試で問われるかまで書かれていて、「こういう文章には、こういうキーワードが出るのではないか」と予測できるようになります。

さあ、あなたも入試現代文への一歩を踏み出しましょう!(高校生記者・あべしょー=2年)