身近な大人の存在である先生。同級生とは違う雰囲気に心ひかれてしまうこともあるようです。先生に恋していた高校生のネネさんにその経験を打ち明けてもらいました。

小説の読みすぎ? 友達にも相談できなくて

中学生の頃、ある先生を好きになってしまいました。当時は、「小説の読み過ぎで、なんだかおかしいんじゃないか」と思っていました。友達にもおかしいと思われてしまいそうで、怖くて話すことはできませんでした。

先生が好きなことは誰にも話せなかった

楽しかったはずの恋愛話も、聞いているとなんだか焦りを感じましたし、モヤモヤしました。それでも、やっぱり好きな人はそう簡単には変わりませんでした。

思いは伝えられなかったけれど後悔はない

そんな中、先生が学校を去ることになりました。最後に手紙を渡してくれたのです。私自身の性格や私とのエピソードなどについて書いてあり、心が温まりました。

先生と生徒という関係上、自分の思いを打ち明けることはできませんでした。ですが、不思議と全く後悔はありませんでした。さまざまな迷いはあったけど、好きという気持ちを自分の中で大切にしていたからだと思います。

それから数年経ちますが、一回も好きな人ができた事はなく、人を好きになる事はそう簡単ではないのだと実感しました。

お別れした時期に咲いていた枝垂れ桜

今、同じような境遇にいる方は、その想いをどうか大切にしてほしいです。すごく辛くて、不安になることも多くあると思います。でも。いつか振り返ったときに、きっとかけがえのない思い出になっていると思います。(ネネ=2年)