「いじめ」と聞いてどのようなことを思い浮かべますか? 私は、小学生の頃からいじめに遭っていました。高校生になった今でも私のトラウマです。いじめられていた理由は、時間がたった今でもわかりません。(チューバくん=1年)

通学班で無視、置いてきぼり

最初にいじめを受けたのは、小学2年生の頃です。理由はわかりません。なぜかいじめられるようになっていました。

いじめられた経験が今もトラウマになっている

小学校は通学班で登校します。いじめてきた人は、その班の人たちでした。私を無視し、集合場所にいても置いてきぼりにされたこともありました。

私はつらくなり、親に相談しました。学校に伝わり、先生がその人たちをしかってくれました。仲直りをし、いじめはなくなりました。

友人をかばい何度も蹴られ

次は小学4年生のときです。このとき、いじめられたのは私ではなく、私の友人です。

彼女はある男子から暴力と言ってもよいような、ひどいいじめをされていました。毎日蹴られたり殴られたりしていたんです。彼女がいじめられていたのを見た私は、その男子から友人を守っていました。

私自身も何度も蹴られ、何度も泣きました。それを見た先生は注意をしてくれましたが、止まりませんでした。それでも彼女は、いつも私に感謝してくれました。

私の触ったものを露骨に避けられて

小学6年生のときのいじめが、今までで一番ひどいものでした。

相手はクラスの男子ほぼ全員。無視され、私の触ったものを露骨に避け、私を汚いものを見る目で見てきました。

クラスの女子たちの多くは、見て見ぬふりをしていましたが、1人だけ私を助けてくれた子がいました。声をかけてくれたことでいじめが止まるわけではありませんが、その行動1つがいじめられている人の今後を変えられると思います。私はその子のおかげで先生にいじめのことを話せました。

中学校にあがっても、いじめはなくなりませんでした。無視され、汚いものを見る目で私を見ました。私に渡すものを投げられたこともありました。

いじめられた理由はわからない

大人にすぐに止めてほしかった

いじめは、相手の心を傷つけます。私自身、いじめられたことで何もよかったことはありません。むしろ、悪いことばかりでした。被害者が「やめてほしい」と思った時点で、それはいじめになります。

私は、大人の人たちはいじめがわかった時点で、すぐに止める行動に出るべきだったと思います。大人にとっていじめが発覚するのは、やっかいで嫌なことだと思います。だからと言って、行動しなければ生徒1人の命が失われるかもしれません。

いじめの傷跡は消えない

高校生になった今でも、この傷跡は消えません。

私の考え方は、以前とはマイナス方向に向いています。例えば、自分から話せないこと、人の目を避けて下を向いて話してしまうこと、初対面の人には敬語でしか話せなくなってしまったことなどです。

そして、以前は私自身も明るいと思っていた性格を暗くされてしまいました。それほど、いじめをした人がいじめられた人に与える影響はとても大きいです。どれだけ謝ってもいじめることは許されることではありません。いじめてきた人には、絶対もう他の人にもいじめをしないでほしいです。

これから、私はいじめられたことをもとにいじめの過酷さを伝え、いじめをなくしていきたいです。そのためには、たくさんの人を気遣い、たくさんの人の相談に乗って気持ちを楽にしたいです。