自分の夢や目標が見つからない時、あなたならどうしますか? 高校3年生のみりんちゃんは中学時代から不登校を経験していましたが、オープンキャンパスに参加したことで自分自身を変えたそうです。彼を変えた大学生スタッフの一言とは…?
からかい、いじられ…心が壊れた
私にはコンプレックスがあります。それは不登校です。
不登校になったのは、中学1年の冬。いじめなどによって、メンタルブレイクを起こしたことが原因でした。資格を取得した話をしていると「学校に来ないくせに」などと暴言を吐かれたりし、しんどい日々でした。
耐えられなくなり転校しましたが、すぐにその学校に順応できるわけでもなく、再び不登校になりました。
高校に進学し、心機一転通おうとしました。ですが、クラスメートからからかわれたり、いじられたり、言動を面白がられたり、悪意ある形でまねされたりしました。彼らからすればただのいじりで、それほど気にしていなかったのかもしれませんが…。
精神をすり減らしながらの学校生活で、またもメンタルが壊れ、不登校になりました。なんとか1年生は乗り切りましたが、2年生の6月に単位が足りなくなり、通信制高校に転校しました。
オープンキャンパスでの学生の講演が心に響いて
昨年8月。大学のオープンキャンパスに参加したことで、心境が一気に変わりました。東京大学、東京工業大学、東京理科大学を訪問しましたが、中でも東大の学生が講演で話した、「東大は頑張る人を応援してくれる大学」という言葉が心に響いたんです。
頑張る人を応援してくれる大学があるなら、そこに行きたい。もっと自分の頑張れる環境で頑張ってみたいと、強く思いました。
夢が見つかったから頑張れる
頑張る人を応援してくれる大学で、もっと自分のパソコンの技術を高められるなら、東京大学を目指してみようかなと思うようになりました。
私は、さまざまなウェブサイトを運営しています。そうした経験から、システムエンジニアか、基地局の保守や技術の職につくのが私の夢です。
現在、夢に向かって頑張っていることとして、所属しているファンサイトの団体でシステム運用班を受け持っています。マストドン(Twitterと似たSNS)や、Linux(オープンソースのOS)、サイトサーバやWikiを勉強しつつ運用しています。大学入試のためには、数Ⅲ、物理、化学、英語を中心に、5教科の勉強に力を注いでいます。
不登校だった私は、オープンキャンパスで自分を変えるきっかけをもらいました。今は精いっぱい、夢に向かって頑張っています。(みりんちゃん=3年)