舞台・パフォーマンス系の企画 準備は大変、でも達成感が最高

教室で、体育館で、踊り場で、中庭のステージで……クラス全員が一丸となって挑むパフォーマンス。文化祭当日に披露するエンターテインメントにあふれたライブパフォーマンスが大きな感動を呼びます。本番に向けての練習中、普段の学校生活では見られないクラスメートの頑張る姿は、まさに青春。

■合唱

クラス合唱を披露します。合唱祭では歌うことのない「J-POPメドレー」や「アニソン」などエンターテインメントに振りきった選曲にするのがオススメ。曲中に「ボイスパーカッション」や「ラップ」を挿入するなど、自由な楽曲アレンジを楽しむのもあり。合唱するステージが校内の中庭や階段であってもいいですね。

難易度 ★★★   盛り上がり ★★★   観客ウケ ★★★★

■ダンス

アイドルグループが自らのヒット曲に合わせて披露するダンスの「完コピ」がオススメ。BTSやTWICE、BLACKPINKなどのK-POP系がトレンドのようです。大人数による一糸乱れぬダンスは迫力があり、圧巻だ。もちろん、オリジナル振り付けによる創作ダンスに挑戦するのもあり。

法被をきてソーラン節(2016年の埼玉・芸術総合高校文化祭の取材より)

校内のあちこちで突発的に踊りはじめる「フラッシュモブ」で、お客さんたちの目をくぎ付けにするのも心躍りますね。

難易度 ★★★★  盛り上がり ★★★★ 観客ウケ ★★★

■演劇

既存の作品から演目を選ぶのが無難ではあります。非営利、無報酬、無料の文化祭公演とはいえ、作品の中には著作権使用料が発生するケースもあるので、事前にしっかりと確認する必要があります。

クラス演劇(2014年の東京・国立高校文化祭取材より)

高校演劇の全国大会で上位入賞した他校の演劇部によるオリジナル作品を、文化祭のクラス演劇として取り組むやり方もあります。その際、他校演劇部の顧問の先生に連絡をして、上演の許可をもらうことが絶対条件。許可が得られれば、作品の脚本を貸し出してもらえます。

その他、仮面や武器といった小道具を製作して正義のヒーローに扮(ふん)し、悪者とアクションバトルを繰り広げる「ヒーローショー」に挑戦しても面白いですね。

ヒーローショー(2018年の東京・朋優学院高校文化祭取材より)
難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★★  観客ウケ ★★★★

■映画

クラスで自主制作映画を制作し、文化祭で上映会を行います。演技未経験のクラスメートが多いケースが大半だと思いますので、等身大の高校生が主人公の学園モノを題材に選ぶのがベター。学園モノの映画作品であれば、撮影の大部分を学校内で行えるメリットもあります。

静止画をつなぎ合わせるスライドショーの映像技術を駆使した「バカッコイイ動画」もオススメ。生徒が宙に浮かんだり、ド迫力のバトルシーンを展開したりと、アクション映画さながらのスタイリッシュな映像が作れますよ。

難易度 ★★★★  盛り上がり ★★★★  観客ウケ ★★★

■プロジェクションマッピング

プロジェクターを使って、教室や体育館、校舎の壁に映像を映す演出技術「プロジェクションマッピング」。

プロジェクションマッピング(2016年の大阪・大阪教育大学附属高校天王寺校舎文化祭取材より)

室内では、360度の映像が投影される動画を作りあげることも可能。屋外では、校舎の壁を巨大スクリーン代わりにして動画を投影することができます。

難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★   観客ウケ ★★★★

■サンドアート

「サンドアート」は、大型スクリーンに映し出した砂絵を変化させていき、一つの物語を紡いでいく芸術表現。物語にぴったりのBGMと共に、次々と砂の絵柄が変わるライブパフォーマンスが見る者の心を打ちます。

サンドアート(2016年の愛知・大府東高校文化祭取材より)
難易度 ★★★★  盛り上がり ★★★★★ 観客ウケ ★★★★