大きい制作物系の企画・出し物 コツコツ作って観客をあっと言わせよう

使わなくなった日用品などを再利用してアート作品に仕上げるのが醍醐味(だいごみ)です。全校生徒企画として実施されることも多く、その場合は文化祭の象徴するオブジェにもなりえますね。他のクラスに負けないように大きく目立つ、完成度の高い制作物を目指したいところです。

■巨大絵系

数百枚の写真や画像をコラージュして、遠くから見ると1枚の別の絵が浮かび上がる「モザイクアート」などの巨大絵を校舎に飾ってみましょう。

モザイクアート(2018年の群馬・高崎高校文化祭より)

空き缶、つまようじ、ペットボトルのキャップを大量に集めて、歴史上の偉人の肖像、有名画家の絵画、芸能人の顔といったアート作品を完成させることもできますよ。ガチャガチャのカプセルを使うのもあり。また、文化祭のテーマやメッセージをモザイクアートなどで表現したクラスもあります。

難易度 ★★★★  盛り上がり ★★★★  観客ウケ ★★★★

■ダンボールアート 

ダンボールを巧みに組み合わせて動物やロボットなどの巨大オブジェを作る「ダンボールアート」。色味の違うダンボールを重ね合わせたり、水を含ませてしならせたダンボールを作品の曲線部に使用したりと、創意工夫が作品のクオリティーを高めます。

ダンボールアート(2019年の山梨・甲府南高校文化祭取材より)

学校近隣のホームセンターなどで使わないダンボールをもらえますが、文化祭の時期は多くのクラス企画でダンボールを使用するため、入手に苦労するかもしれないので注意。ダンボールアートをすると決めたら、早めにダンボールを確保しましょう。

難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★★  観客ウケ ★★★★★

■ピタゴラ装置

割り箸、定規、クリップ、ペットボトルなどの身近な日用品を使って、球体が進む「からくり装置」を作り上げます。某教育系テレビ番組で有名な企画ですね。

ピタゴラ装置(2018年の福岡・久留米大学附設高校文化祭取材より)

教室全体に広がる、発想豊かなコースを作り上げれば、注目を集める展示物となります。クラスメートと試行錯誤しながら仕掛けを考える時間も楽しいものです。

難易度 ★★★★  盛り上がり ★★★★  観客ウケ ★★★★★

■バルーンアート

風船を使った「バルーンアート」で、アーチやキャラクターのオブジェを作ります。文化祭当日は、バルーンアート体験教室を開いて、お客さんと楽しみながら工作するのもよいですね。

また、黒いビニール製の空を飛ぶ風船「ソーラーバルーン」を制作し、校庭で浮かべてみるのも一興。空気を入れた黒いビニールが太陽光を吸収すると、ビニール内部の空気が熱せられて膨張して浮かび上がる仕組みです。黒いビニールをクジラの形にして空に浮かべたクラスもありますよ。

難易度 ★★★   盛り上がり ★★★   観客ウケ ★★★★