今回紹介するドイツ人高校生のLauraさん(1年)はハノーファーで暮らしています。高校生記者のMisaさんが英語とドイツ語で、どんな生活を送っているのかインタビューをしました。

朝8時に学校スタート、放課後は友達と買い物へ

―どんな学校に通っているのですか? 1日の流れも教えてください。

私はギムナジウム(ドイツの進学校)に通っています。

朝は6時30分くらいに起きます。私は朝がとっても弱いです。夏の間は自転車で学校に通っていて、約15分で学校に着きます。

学校は朝8時から始まり、終わる時間は曜日によって違いますが、早い日は13時15分に終わります。そんな日の放課後は、友達と買い物をしたり、スケートボードをしたり、街に遊びに行ったりしています。

夜は大体23時30分くらいに寝るようにしています。私は夜の方が集中できるのですが、夜勉強をしていると、「早く寝なさい」とよく両親に怒られます。

ハノーファーで暮らすLauraさん

学校行事は特になし、英語の先生が自己中で嫌い

―どんな授業がありますか? どんな時間割ですか?

語学だったらドイツ語、フランス語、英語、理系科目なら地理学、化学、物理学、数学、そのほかに美術、政治学、歴史、宗教学、体育などの授業があります。生物学、地理学、歴史は英語で授業を受けています。

私の学校では追加の科目を選択する時間枠もあり、ラテン語、ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語の中から選べます。必修ではないので、とっていない生徒もいます。

―特徴的な学校行事はありますか?

特にありません。クリスマスコンサートやサマーパーティーはありますが、参加する人はすごく少数です。先生から聞いたところによると、去年のサマーパーティーは10人くらいしか参加しなかったみたいです。

―好きな科目、嫌いな科目は何ですか?

好きな科目は生物学、数学、フランス語です。先生が優しいからだと思います。嫌いな科目はあまりパッとは出てこないけど、英語の先生が嫌いなので、英語の授業は好きではありません。

私の英語の先生は、先生のミスが原因で起きたことなのに、私たち生徒のせいにして怒ったりします。私たちの学年のテストの採点よりも他の学年を優先していて、先生に催促すると「すっかり忘れていた!」と笑って、結果が返ってくるのはかなり後になってから……。私にとっては一番苦手な先生です。

ギムナジウムの時間割表

部活はなし、宿題は1時間あれば終わる量

―日本でいう「部活」はありますか?

日本のような部活はありませんが、チームはいくつかあります。ホッケー、テニス、サッカー、演劇などです。ですが、強制ではないのでほとんどの子が入っていません。私の学年では一人も入っていません。

―学校ではどんなふうに勉強しているのですか? 宿題は?

学校では、主にノートを使って勉強します。その日に習ったことをノートに書き写しています。なので、毎朝学校に行く前に、ペンとノートを持っているか必ず確認しています。

宿題も、もちろん紙です。宿題は毎日たくさん出されるわけではないので、1時間もあれば終わります。宿題の出し方は先生によってまちまちで、出さない先生もいるので、宿題の量も毎日違います。 

―放課後や週末はどのように過ごしていますか?

放課後は友達と買い物をしたり、カフェに行ったり、スケートボード、読書、習い事(サッカーとテニス)をしたりして過ごしています。もちろん宿題もしていますよ。

週末もほぼ同じですが、家族と過ごす時間も大切にしています。

絵を描くのが趣味

将来は外科医になりたい

―将来の夢はありますか? 行きたい大学などはありますか?

今は外科医になりたいと思っています。理由はうまく言えないけど、すごくかっこいいと思うからです。私は本当にコロコロと将来の夢が変わるので、まずは目の前のことに集中しようと思っています。

今やるべき勉強や、今を楽しむことなどを大切にしています。だから私は、大学のことはまだあまり考えていません。ただ一つ決めているのは、一人暮らしをすること。実家からあまり遠すぎず近すぎず、といったところがいいなと思っています。

―ドイツの6月は学年末ですね。今年度を振り返ってみてどうでしたか? 次の学年の目標などはありますか?

今年度も勉強は大変でしたが、すごく充実していて、いい年だったと思います。8月からアメリカで5カ月間の交換留学をするのが楽しみだけど、ドイツに帰ってきてから、勉強に追いつけるか心配しています。(取材・翻訳 高校生記者・Misa=1年)