みなさんの学校には、「理不尽だな」と疑問を感じるルールはありますか? 多くの学校には、学校生活を送るにあたってさまざまなルールが定められていますが、なかには納得できないルールがあるという意見もよく聞かれます。高校生記者に、理不尽だと感じる学校のルールについて聞きました。

暑さ対策ができない制服のルール

制服は暑さや寒さにかかわらず、指定された期間中は指定された服を着用しなければなりません。ある程度選択の自由がないと、自分の体感温度に合わせて服装を調節するのは難しくなってしまいます。

理不尽なルールに悩む

夏服・冬服の期間が決まっていて体温調節が難しい

私の学校では、制服の夏服と冬服を決まった季節に着ていかなければなりません。

夏服と冬服の期間を決められてしまうと、自分に合った体温調節は難しくなってしまいます。夏や秋の季節でもエアコンなどの影響で教室は寒くなります。また冬や春の季節は、地球温暖化などの影響もあり、年々暑くなってきています。

特に春の季節は学校のエアコンがつかないことも多く、満員電車に乗ると熱が充満し、蒸し暑く感じます。この暑さが原因で私自身も一度熱中症になってしまいました。

体温調節をするのは自分自身であるべきです。体感温度は人それぞれです。この規制が緩まって、生徒が気持ちよく登校、学習できる学校になったらなと思います。(yyy.h=2年)

教室が暑いのに、短パン禁止

私の学校では、夏の期間だけ体操服で授業を受けることができます。夏のようには暑くなくても、運動部の人は着替えが大変なので冬にも同じことを認めてほしいと思うのですが……。

そして、それ以上におかしな校則があります。授業中に体操服を着る人は短パンで授業を受けてはならず、必ずダンス用のスカートか長いジャージのパンツを着なければいけないというものです。

ただでさえ暑く、時には冷房の利きの悪い教室で授業を受けなければならないのにとても理不尽だと思います。その理由の説明もないのでほとんどの生徒が納得できず、守らずに何度も先生に注意される人もよくいます。(もも=2年)

生徒任せの基準に不満 どこまでが良くてどこまでがダメ?

ある程度身に付けるものに自由があるルールでも、着用したものを先生から注意されてしまうことがあるようです。生徒任せの基準に困っているという意見が寄せられました。

「本校生徒にふさわしい色」って何?

私の学校では、冬は高校指定のカーディガンがなく、制服の上から自分で買ったものを着ることになっています。

カーディガンの色に関して、校則には「本校の生徒としてふさわしい色を着用するように」と書かれています。しかし私は、「生徒としてふさわしい色」はどこまでが良くてどこからがだめなのか全然わからない指定をしてくるところに不満があります。

この色だったら大丈夫だろうと思って買い、着て行ったら先生にこれはだめと注意されて、カーディガンを1枚、無駄に買ってしまった友達も多くいます。色を生徒基準に任せるのなら、学校指定のものを作ってほしいなと思います。(ニア=1年)

かわいいものを持っていても勉強には集中できるのに

私の学校の校則は必要以上に厳しいです。

例えば、学校のカラーにふさわしくないという理由で、傘や手提げ袋は紺の無地を使わなければいけません。冬場はマフラーも黒か紺か水色に指定されています。暖かくて便利なスヌードも、オシャレで制服に合っていないという理由で身に付けることができません。

ときどき、学校のげた箱の前に先生が立っていて抜き打ちチェックが行われ、違反物が見つかると没収されてしまいます。高校生なので、かわいい物を持っていても勉強に集中できなくなるなんてことはないと思うので、ここまで学校に決められる必要はないと思います。

生徒に判断をさせることも、自主性を生む方法になるのではないでしょうか?(みぽん=3年)

普段使っている手提げ袋

なぜ髪の毛を結ぶ位置まで決めるの

私の学校にはカラーゴムはOKですが、シュシュやカラーピン、カチューシャをしてはいけないという校則があります。

シュシュ、カチューシャまではなんとなく華美だからダメという理由は分かりますが、カラーピンがダメな理由がわかりません。髪の毛を結ぶ位置もお団子ヘアは頭の上でやってはいけないなどがあってそこまで細かく決める必要あるのかなと思います。

女子校ならではの校則なのかなとも思います。中学校の間は何かしら規制があってもしょうがないと思いますが、高校生になれば分別はあるので少し緩くしてもいいのではと思いました。(ちーちゃん=3年)

使っていいカラーゴムとダメなシュシュ

上級生や先生に気に入られた人は注意されないおかしさ

校則では定められていなくても先生から注意されるルールがあるという声もありました。校則で明文化されていないため、上級生や先生のお気に入りの生徒は注意されないそうです。

校則には無いルール お気に入りの生徒は注意されない

私は疑問点のあるルールが2つあります。一つ目は遅刻についてです。

バスなら30分、電車なら15分以内の遅延により遅れてきた場合には、すべて遅刻としてカウントされます。遅延届を出してもです。余裕をもって家を出たとしても遅延は生じると思います。それを遅刻としてカウントするのはおかしいと思います。

二つ目は、夏でもシャツの第一ボタンを開けてはいけないことです。校則にはそのようなものはないのに、開けていると注意されます。上級生、先生にお気に入りの人は注意されません。このようなことはひいきだと思いますし、毎日暑くて仕方ありません。このような校則は高校生を苦しめるだけなのでなくなった方がいいと思います。(Rinka=1年)