成績が上がる勉強のやり方はどうすればよいんだろう? 知っておきたい基本的な勉強方法を、駿台予備学校お茶の水校1号館校舎長の小野倫子さんに聞いた。

駿台が教える成績UP術3「予習・復習・授業の受け方」

定期テストの結果はどうでしたか? 思うように得点できなかった科目は特に優先してここまでの勉強を振り返っておきましょう。こういった振り返りを後回しにしないだけで、勉強の効率は一気に上がります。

予習のやり方はまず範囲確認→テキストチェック

予習って何をすればよいのかわからない……そんな人もいるかもしれません。まず、最低限、次回の教科書の範囲は読んでおくようにしましょう。

 

問題がついている場合は、今の知識をフル活用して、書ける範囲、途中式や考え方のメモ、予測でもかまいませんので「自分なりの答え」を用意してください。英語や古文なら、知らない単語は調べておく、問題以外の部分も訳しておくと、よりよいでしょう。

注意したいのは、「解けなくてがっかり」しないこと。予習とは、すべて解けなくてよいのです。授業を受けて解けるようになることが目標ですから。「やっぱり全然わからなかった!」も一つの答えです。予習ゼロ=何も考えずに授業に来ることは避けてください。

授業の受けるときは板書以外もメモ

板書以外にも、先生の話で気になったことはメモしておきましょう。たとえば、「余談だけれど、この公式は〇〇の条件では××といった使い方になるよ」「この作者は△△といった作品も有名です」など。メモはノートの余白で十分です。

一部、現代文など自分の解答や考えを模範解答と比較したいときは、あらかじめノートの端を5/1ほど開けておく先輩もいます。復習するときに授業の内容が思い出しやすくなります。直接、今回の設問に関係なくてもそれは教養であったり、学問の本質であったり、皆さんを別の場面で助けてくれる話も含まれています。

 

復習は「誰かに説明できるようになるまで」

授業を受けて納得した内容、新しく知った内容について、先生と同じように、だれかもう一人、例えば後輩や弟・妹に説明できるようになるまで、繰り返し行います。問題がついていた場合は、「なぜ自分一人では解けなかったのか?」と問いかけながら復習してみてください。ここまで行って初めて「理解した」と言えます。予習と復習でいうと、圧倒的に復習の方が大変です。

また、「正しくインプットできているか?」「正しくアウトプットできるか?」を確認するためにも、教科書準拠の問題集で演習しておきましょう。

 

小野倫子さん

 

おの・みちこ​ 駿台予備学校お茶の水校1号館 校舎長。