誰かと自分を比べてみて劣等感を抱いてしまう……。高校生のiaaさんは背が低いことをコンプレックスに感じ、悩んできました。どうコンプレックスに向き合ってきたか、打ち明けてもらいました。

背の順は一番前、服はSサイズでも大きくて…

コンプレックスに向き合い、克服するのは難しいことです。向き合ったところで、コンプレックスの対象が無くなるわけではないかもしれません。でも、少し考え方を変えるだけで、心が軽くなることもあります。

背が低いことが本当に嫌だった

高校3年で身長150センチにも満たない私。

幼い頃からずっと身長が低く、背の順ではいつも一番前。つり革に手が届かなくて危ない思いをするし、服はSサイズでも大きいことがよくあって、自由におしゃれを楽しめません。

年齢確認もよくされるし、身長が重要になるスポーツではいつも惨めな思いをします。なにより「かわいこぶっている」と思われるのが本当に嫌で、周りの目をどうしても気にしてしまいます。

「小さい方がいいよ」と友達は言ってくれますが、ここまで小さいとやっぱりつらいです。あと数センチだけでも背が高ければと、何度思ったことか。

生物の先生の言葉で考えが変わった

そんなある日、生物の遺伝の学習で、先生がおっしゃった言葉が印象的でした。「身長は遺伝子レベルで決まっていたこと。だから、身長をどう伸ばすかよりも、その身長をどう活かすかを考えなさい」

もう少し高ければ、この身長じゃなかったら、そんなネガティブなことばかり考えて、「この身長だからこそ」を考えていなかった私にとって、とても新鮮な発想でした。

友達に身長170センチの女の子がいます。よく「足して2で割れば、いい感じの身長になるのにね」と冗談を言い合っていますが、身長が高いのにもたくさん悩みはあるそうです。それでも彼女は、身長を活かしたコーデをして、スポーツではいつも大活躍しています。とてもかっこよくて憧れます。

それは、私にはできないことをしているからというだけでなく、しっかりと自分の個性を大切にしているからです。

自分の個性を大切に生きていきたい

低身長が悪いと決めていたのは「自分自身」だった

今の私は、「私だからこそ」を心において生活しています。低身長だから着こなせる服があるし、年齢を間違えられたところで特に問題ないし、手が届かなくて困ったときは助けを求めればいい。

この身長を「いいね」と言ってくれる人がいて、みんなと同じように笑って毎日を過ごしている。低身長は悪いことだ、と自分で決めつけていただけでした。

どんな身長にもそれぞれの良さがあり、それが私たちの個性を形作っています。「誰かと同じ」「平均的である」ことが全てではないことに気づき、誰もが自分に自信や誇りをもって生きていければいいなと思います。(iaa=3年)

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