成績が上がる勉強のやり方はどうすればよいんだろう? 知っておきたい基本的な勉強方法を、駿台予備学校お茶の水校1号館校舎長の小野倫子さんに聞いた。
駿台が教える成績UP術2「高校3年間のスケジュールの立て方」
前回は、「中高の勉強の違い」をベースに、現役合格する人と不合格になってしまう人との違いをお話ししました。志望校を早く決めるのが大事なのです。大学受験での志望校の選択肢は膨大な数になります。皆さんの大切な進路選択ですから、適当に決めてはいけません。志望校選択と学習のポイントをまとめておきます。
志望校の選び方と学年別の年間スケジュール
【高1】秋までに文理選択を、特に英数国の勉強を大切に
高校1年生の段階では、まず「秋までに文理選択をする」ようにしましょう。興味のあることと向き合い、保護者の方や先生など、身の回りにいる「大人」の話を聞くようにしてみてください。
学習では、志望校が決まるまでは英数国の3科目を大切にして、苦手なところを作らないようにしましょう。
【高2】秋までに志望校の大学名・学部学科名まで書けるように
高校2年生になったら、秋までに大学名・学部学科名まで書けるようにしましょう。そうすることで、入試科目の確定ができます。
文理にあわせた学習が必要です。部活なども責任を負う学年として忙しくなります。勉強時間の確保を心掛け、学習習慣を確立しましょう。作ったペースは崩さないように心がけましょう。
【高3】夏は基礎固め、演習・応用は秋から
高校3年生になったら、秋の出願校決定に向けて意識していきましょう(第一志望は変えずに!)。模試の志望欄はしっかり埋めるようにしましょう。私大などはさまざまな入試方式を書いてみると、自分に有利な方式がわかりやすくなりますよ。
学習のポイントは、夏までは基礎固めを徹底すること。秋から演習・応用に入れるようにしましょう。演習に入りたい気持ちを抑えて、基礎に立ち返る勇気をもちましょう。また、模試のスケジュールに合わせて目標を決め、準備して挑みましょう。
小野倫子さん
おの・みちこ 駿台予備学校お茶の水校1号館 校舎長。