高校生記者のとうもろこしさんは、高校入学後に部活の人間関係で挫折し、悩んだ末に辞める決断をしました。辞めたことで自分自身がどう変わったのか、打ち明けてくれました。

「自分だけが変」居心地が悪く悩む日々

高校に入って初めての挫折、それは「部活での人間関係」でした。

部活の人間関係が悩みだった

私が入った部活には、なんと表現すればよいのでしょうか……「派手な人」が多かったのです。冗談だとは分かっていても、「使えない」とか「ダサい」とか、そういう優劣のつく言葉を使う人たちでした。それが苦手で、何となく居心地の悪さを感じていました。その場のノリに合わせることも共感することもうまくできなくて、自分だけが変で、周りと違っているような気がしました。

悩んだ末に私は、部活を辞めました。逃げるみたいで少しためらいはあったけれど、今では良かったと思っています。

アルバイト、ボランティア…違う世界を知った

部活を辞めてから、フットワークが軽くなったんです。

自分が勝手に決めていた領域から出て、今まで挑戦しなかったことにも、挑戦してみるようになりました。接客のアルバイトをして、多くのお客さまと接しました。さまざまなボランティアに参加して、自分とは違う世界の、年の離れた人、言語の違う人とも関わりました。たくさんの人と話して、世界にはこんなにも色んな考え方、志をもった人々がいるんだと思いました。

辞めることで世界が広がった(写真はイメージ)

うまくいかなくても自信をなくさないで

私が伝えたいのは、世界は見えているよりもっと広いということ。世界は学校の外にも、どこまでも広がっています。だからもし部活でうまくいかなくても、自信をなくさなくて良いんです。

学校という狭い世界のなかで、自分を決めつけなくていい。私みたいに部活を辞めなくても、その狭い世界の外へ一歩踏み出してみるのはおすすめです。広い世界を知れば、複雑な人間関係とももっとラフに向き合えると思います。(高校生記者・とうもろこし=2年)