新型コロナウイルスの感染予防のための休校を経て学校が再開された岩手県の高校生からのお便りを掲載したところ、ほかの高校生からも学校での感染予防が不徹底であることを訴えるお便りが寄せられました。4人の高校生の声を紹介します。

グループワーク、近距離の昼食…感染対策を

岩手県の高校3年生です。授業中や休み時間などに換気はしっかりされているのですが、マスクをしてない生徒や先生が多すぎます。授業によってはグループワークをする時もあります。お昼ご飯を食べる時に2メートルなんて開けられないのでみんな向かい合って近距離で話しながら食べています。

果たしてこれで感染対策は万全だと言えるのでしょうか。

他の県に比べて岩手県は感染者が確認されていないので、学校に通えており、そこは感謝すべきだと思っています。だからこそ、生徒や先生が安全に通えるように感染対策をしっかりして欲しいです。その上での登校ならぜひしたいです。それがもし無理な場合、オンライン授業も考え早急に決断するべきだと思います。

(岩手県・高校3年女子)

分散登校や休校を考えて

岩手県の高校生から寄せられた不安の声を読みました。青森県も同じ状況です。

先生や生徒の半分以上はマスクしていません。昼食はグループで食べている人がほとんどです。

毎朝小学生から高校生が乗る電車を利用して来ている子も多いですが、その電車はつり革などなど消毒されないですし、全ての扉が開くわけではなく、乗車中の換気はないです。

一番驚いたのが新型コロナウイルスの感染を怖がっている人はいなくなってきたことです。そして、放課後には普通に部活動をしています。今ではカラオケやボーリング場、ゲーセンが開いているので遊びに行く人が多いです。

コロナ感染者が少ない、感染経路がわかっている、クラスターが起きていないという理由で再開させるのは正しい判断でしょうか。

高校生は電車やバスで登校する人も多いので、分散登校や休校、そして緊急事態宣言中の部活動の停止などを考えてほしいです。

(青森県・高校1年・僕の意見)

マスクする人はほぼいない、危機感もった行動を

長崎では今週から学校が再開します。ですが、これまでの登校日でも、先生の中にマスクをしている人はほぼいません。生徒も同様です。アルコールを廊下に設置したり、換気をしたり、他クラスと教室を離したり、いくら対策を練ったとしても、個人の危機感が無いから意味はほぼないんじゃないかと思いました。

自分も、友達も、先生も、ウイルスを持ってないかもしれないし、持っているかもしれない。ウイルスは目に見えないからそれは検査をしない限り分からないけれど、最近よく言われているように、自分がウイルスを持っている、と思って危機感を持った行動をして欲しいと、登校日に思いました。

(長崎県・高校3年女子)

休み時間が「密」、感染予防の指導を徹底して

鹿児島県では5月11日から学校が再開されました。

私の通っている学校では、すでに臨時登校日があり、朝課外から始まり7限授業でした。それも2日間です。久しぶりに友達に会えたのも先生に会えたのも学校が再開するのもうれしいことだけど、2週間の休校が明けて最初の登校日にここまでフルで再開されると体力的にもキツかったというのが正直なところです。

近くのほかの学校では、分散登校がほとんどです。ほかの学校の対応も知った上での判断なのか疑問なところです。

感染症対策として手洗い(出来れば顔洗い)の徹底をと指導がありますが、休み時間こそ「密」です。できるだけ向かい合わないようになの指導はありますが、私が見たところだと友達同士でくっついている姿も見ます。休み時間ごとに手を洗っている人は少ないと思います。学校が再開というのは、感染症対策をしっかりとった上でのことであり、再開されるのはいいけど、もっと徹底的に指導していくべきではないかと思います。

(鹿児島県・高校2年女子・オレンジ)