新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の高校で突然休校になり、卒業式が縮小・中止されるなどの影響も広がっています。高校生活への影響や、今感じていることなどについて、高校生記者に報告してもらいました。

どの意見を信じればよいのかわからない

卒業式は、体育館での式は中止され、教室での簡単な式という形で行うことになりました。仕方ないと思いますが、やっぱりこのような形で3年間過ごした高校を卒業するというのは、寂しいです。親や後輩は来ることができないので、今までの感謝の気持ちを伝えられないのが悲しいです。

テレビを見ていると、新型コロナウイルスに対する専門家の意見は、「あまり感染力がない」「感染力は高い」など、人によっていうことが違うので、どれを信じればいいか分かりません。情報の正確性が曖昧なことに、違和感を覚えます。(みちる=3年)

噂や推測だらけ 実際にどう動くべきか伝えて!

SNSを見ていると、まだ感染者が発表されてない、もしくは重症者がいない県で「自分の地域はまだいないから」と安心している人が多かったり、「〇〇で出たらしい!」など根拠のない話をしたりしている人も多く見かけて、心配な気持ちになります。正しい情報ではない、噂や推測がたくさん出ていることが、またみんなを不安にさせているのだと思います。

コロナウイルスはそもそも風邪の原因の一つですよね。重症化すると危ないということなのに、それをちゃんと理解していない人が多いように感じます。

どんな病気でも重症化すれば危ないのだから……。同じような情報の繰り返しではなく、私たちが実際にどう動くべきかの目安になるようなことも伝えてほしいです。(はむた。=2年)

立場が変わると意見も変わる

最近の私は、マスクをつける、顔を手で触らないようにする、ドアノブやエレベーターのボタンなどは長袖の服の袖で押して手で触らないようにする、栄養のある食事を心掛ける、十分な睡眠をとって疲れを取ることなどを心がけています。インフルエンザの対策とあまり変わりません。

また、ニュースで専門家の意見や政治家の意見をたくさん見ました。コロナウイルスの感染対策や拡大状況を報道してくれることで、私たちは状況の判断や把握ができるので、とても助かっています。

NHKは、画面の端にコロナウイルスに関する情報をまとめたサイトのQRコードが貼ってあり、有用で便利です。

TwitterなどのSNSでは個人の意見が見られます。専門家、政治家、個人……環境や立場がそれぞれ異なると、多種多様な意見が上がるんだなあと思いました。(フェノメナ=2年)

テスト中止に「努力を返して」

私の学校では、帰りのSHRで担任の先生から「休校になる」という旨を伝えられました。それに伴い、学年末テストも中止。

3年から文理クラスに分けられます。文系のクラスに進むため、今回のテストは人生で最後に受ける理系のテストだと思っていました。いつもより力をいれて勉強をしていたため、「努力を返してほしい!」という気持ちです。

周りにも同じような境遇の友達がたくさん。友達も、「テストがなくなるのは少し嬉しいけれど、本当にそれでいいのか……?」と複雑な心境の子が多い印象でした。突然の高校2年生終了という知らせに戸惑い気味です。(みやち=2年)

勉強に集中できない…

学期末テストが一日で全てやることになってしまって、とても大変で焦りました……。

家から出られない毎日は、さすが退屈だし、一日中家にいて、どれだけ自分が勉強に集中できているのか不安です。

吹奏楽部に所属しているのですが、部活が全くできなくなり、春の文化祭や定期演奏会などの準備が間に合いそうにありません。(かーびぃ=3年)

「やりすぎ」くらいがちょうどいい

休校で特に困るのは部活ができないことです。私は演劇部に所属しています。演出助手として稽古スケジュールを立てる役割があるのですが、今後の見通しが立っていないため身動きが取れない状況です。予定されていた引退公演も見送りです。

部活だけでなく、全国で様々なイベントが中止・延期になっていて、私も楽しみにしていた公演が中止になりました。返金制度はあるようだし、実施されていたとしても不安な気持ちはあったと思うが、とても残念です。

事態を一刻も早く終息するための試みではあるものの、国家規模でのこのような対応は少し大袈裟なのではないかと考えていました。

でも、情報番組で「後から振り返って『やりすぎだったよね』となるくらいがちょうどいい」と言っている人がいて、共感しました。これ以上人々の混乱を招かないためにも、「やりすぎ」だというくらいが最善なのかもしれないと思います。(Haly=1年)

来年度の学校生活が無事に始まりますように

世界中で新型コロナウイルスのことが毎日世界中で報道されていて、人々の混乱や感染が広がっていることを感じています。このように大規模に拡大したのは、グローバル化でたくさんの人が国境を越えて盛んに行き来しているからなのだと思いました。

極力、外出は避けることが今年の春休みの賢明な選択だと受け入れられています。来年度の学校生活が無事に始まるように、新型コロナ終息を願うばかりです。(ふぬ=1年)

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