新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあることが、大学入試にも影響を与えている。感染すると入学試験を受験できなくなる。2月25日からは国公立大学の一般入試前期日程試験(2次試験)が始まるが、各大学の対応が分かれている。
東京大学は受験生に向けた通知で、新型コロナウイルス感染症が学校保健安全法の施行規則が定める「第一種の感染症とみなされることをふまえ、感染した場合は「入学試験を受験できません」と明記している。追試験などの特別な対応は予定していないという。受験生には、試験当日まで手洗い、うがい、外出時のマスク着用に気を配り、試験当日もマスクを持参・着用するよう呼び掛けている。
京都大学や大阪大学も追試験は予定してないと告知している。
一方、特別な対応の実施を決めた大学もある。
東京工業大学は、新型コロナウイルスに感染して前期試験を受けられなかった受験生を対象に、3月中に追試験を行うことを決めている。希望者は2月26日午後3時までに申し出るよう求めている。
お茶の水女子大学は、新型コロナウイルスの感染(疑いを含む)により受験できなかった受験生への特別な対応として、センター試験の成績などによる判定を行うという。