探査機はやぶさ2が2020年末、太陽系の起源という壮大な謎に迫る鍵を秘めた岩石のかけらを地球へ届けるため、小惑星リュウグウから戻ってくる。数十万㎞上空の宇宙空間から、リュウグウの岩石が入ったカプセルをオーストラリア南部の砂漠を狙って放出する予定で、成功すれば、新たな発見への扉が開く。カプセル放出後、はやぶさ2は再び旅立ち、別の天体の観測という新たな任務に就く可能性もあるという。

「パリ協定」本格始動

地球温暖化の深刻な被害を避けるために国際社会が取り組む「パリ協定」が今年から本格始動する。

今世紀前半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1.5度に抑えることを目標として「脱炭素社会」の実現に向け歩みだす。私たちの住む地球を守れるのか―。社会の在り方を根底から変える試みで、世界は大きな節目となる。

小惑星リュウグウに着陸するはやぶさ2のイメージ図(JAXA提供)