片付けが苦手、部屋が散らかって勉強に集中できない......。そんな悩みを抱える高校生や中学生は多いのではないか。インテリアコーディネーターのMakoさんに、部屋づくりのコツを聞いた。(福元まりあ)

机の位置が肝心

――勉強に集中しやすい部屋づくりのコツを教えてください。 

机とベッドと窓の位置が大切です。まずは机の向きを考えましょう。視界に余計なものが入ってしまうと、惑わされてしまいます。例えば、机の横にベッドがあると、勉強中に横になりたくなってしまいますよね。ベッドが視界に入らないように机を置きましょう。

机を壁に向かって置くと良いです。タイムスケジュールやTODOリストを壁に掛けられるので、便利になります。作業をしやすくするために、窓から採光できると良いですね。明るさが足りなかったらデスクライトをつけるのがおすすめです。

OK例:勉強中にベッドが視界に入らない
NG例:勉強中にベッドが視界に入ってしまう

上のように配置すると、部屋の幅が2.5~3メートルほど必要です。部屋の大きさにより、視界にベッドが入ってくるような設置になってしまう場合は、本棚などを間仕切りにしたりとベッドとの距離を開ける工夫をしましょう。

相手の机が見えないように

――きょうだいと部屋を共有している場合、お互い気持ちよく勉強に集中するために工夫できることはありますか?

それぞれの空間を確保しましょう。机を壁に向けて隣同士で置くのは、あまりおすすめできません。机は隣同士に置かずに、それぞれが勉強する空間を確保するのが大切です。「ここは勉強するところ」という心構えで、家具の配置などを工夫して、それぞれの空間を確保しましょう。

部屋の広さや壁側設置が限られている場合は、NG例のように設置することになっても、机と机の間に本棚を置くなど、机どうしの距離を離すようにしましょう。

OK例:お互いが視界に入らない
NG例:机が隣同士に置かれて、お互いが視界に入ってしまう

ブルーは気持ちが沈静する

――集中しやすい色はありますか?

机上にいろいろな 色のものを置くとごちゃごちゃしてしまうので、色は少ないほうが良いです。ブルー系は、気持ちが沈静するので集中力を高めることができます。

ただし、家具や小物をすべて同じブルーにしてしまうと、心が冷えた感じになってしまいます。柄と無地を組み合わせるのがおすすめです。例えば、ベッドがブルーベースの無地ならカーテンはブルーの柄入りにすると、統一感があって集中力を高めることができます。

クッションカバーやベットカバー、カーテンなど青いものを取り入れるのがおすすめ

Makoさん

 

Laugh style代表。モデルハウスのコーディネートやセミナー講師など、幅広く活動。