10月に長崎で国体少年男子バスケット競技が開催された。単体チームでなく数校の混成チームで挑むことが多い国体バスケット競技は、インターハイ(全国高校総合体育大会)やウインターカップ(全国高校バスケットボール選抜優勝大会)未出場の好プレーヤーが多く躍動する。全国大会のレベルを肌で感じた6人に話を聞いた。(文・写真 青木美帆)
工藤卓哉(千葉選抜#14 八千代松陰3年)「“ボール際の強さ”実感」
はい、10数年ぶりと聞いています(笑)。
――市立船橋高校と幕張総合高校という全国常連チームのメンバーの中に 一人、別のチームの工藤選手が選抜されました。難しさはありましたか?
たくさんありました。チームでは自分がボールを持って、ゲームを作る役割だったけど、このチームだとリバウンドなど、周りを支えるような役割。その合わせ方というか、動き方に慣れることが特に大変でした。
――全国を経験している選手たちと一緒にプレーして、どんなことを感じましたか?
一つひとつのプレーの最後が強い。体の強さじゃなくてボール際の強さがすごくありました。
――今大会は控えとして起用されることが多かったですが、自分のチームではあまり経験したことがなかったのではないでしょうか?
そうですね。ずっと試合に出るときは体力などを調整しながらプレーするんですけど、国体では途中出場なので、出たときに100パーセントを出すということを意識しました。
――大学でもバスケを続けるそうですが、抱負を教えてください。
あまり大きくないので、スピードをつけて3番でプレーできるように頑張りたいです。(2014年10月21日取材)
(プロフィル)
工藤卓哉(くどう・たくや)
千葉・八千代松陰高校3年。八千代松陰中出身。185㌢78㌔。ポジションはパワーフォワード。チームでの最高成績は県3位。目立たないところでの献身的なプレーが光った。