大人数の部活をまとめるって、簡単なことじゃありません。名古屋南高校(愛知)吹奏楽部の芳賀桃実さん(3年)は、部長として90人を超える大所帯を取りまとめています。普段の活動についてインタビューしました。
厳しく指導、普段は優しく
――週に何日くらい練習しているんですか?
週に5日くらいです。朝は生徒だけで練習する時間にしています。
コンクールのシーズンは、全体で音程合わせしたりハーモニー練習をしたりすることに重点を置いています。
最初は歌。全員で歌って、音を取って、そのあと楽器で吹いて練習します。曲だけではなく、音階、スケールの練習も行い、曲に生かせるように練習をしています。
――部員の数がたくさんいますが、まとめるのが大変ではありませんか?
昨年、1年生が例年よりも多く入ってくれて、全体で90人近くいます。人数が多い分、指示を通すのが大変です。
先輩・後輩の関係は、厳しく指導するときは厳しくしますけれど、普段は普通にパートでもみんな仲良くしています!
――受け継がれている伝統はありますか?
テキーラという盛り上がる曲があるのですが、振り付けが伝統として受けつがれていて、いまでもコンサートでは必ずやる曲です。
生徒だけで考えることを大事に
――顧問の先生はどんな指導をしていますか?
顧問の加藤先生は、基本的には「生徒(だけ)でしっかり(やる)」というのを大事にしてくださっています。
部長や副部長、パートリーダー、生徒の指揮者などが「技術委員」として、集まって話し合いをしているのですが、先生は含まずに話し合いをするんです。「自分たちで考える」ことを軸にしつつも先生の意見としていろいろと勉強になることを言ってくださいます。
――部活に入ってよかったことは?
もともとこの高校で吹奏楽がやりたくて入学しました。練習が結構大変だったりもするのですが、それ以上に演奏した後の達成感がすごく大きいんです。
大勢で演奏できるので、その分そう感じることも大きくて、入部してよかったなと思っています。
(2019年8月の全国高校総合文化祭で取材、役職は当時)