優勝2回、2位1回「3年間は早かった」

インターハイ陸上男子800mで優勝したクレイ・アーロン竜波

今大会はとにかく「勝つこと」にこだわった。周囲は「勝って当然」という見方をするが、クレイ自身は簡単に勝てるなどと思っていなかった。「絶対に勝てるということはない。油断したら負けるし、そこ(優勝)をしっかり確保するために臨んだレースでした」。そうした常に隙を見せない姿勢が、3年間のインターハイで優勝2回、2位1回という好成績を生んだ。

「タイムはあまり納得いく感じではありませんが、昨日(予選と準決勝の)2本を走った後で、今日もこんな(厳しい)コンディションだったので仕方ありません」とクレイ。まだチームとしてマイルリレーを残してはいるが、個人種目でのインターハイを終え、「気づいたらもう最後のインターハイ。3年間は早かったです。800メートルのいろいろな選手と走ることができて、とても良い経験をさせてもらいました」と、充実の表情でこれまでの高校生活を振り返った。