2020年度入試で人気の大学は――。リクルート進学総研(小林浩所長)は7月17日、高校3年生に「志願したい大学」などを尋ねて地域ごとに順位づけしたランキング「進学ブランド力調査2019」を発表した。関東は早稲田大、関西は関西大、東海は名城大が1位だった。

高校生1万1544人の回答を集計

調査は今年で12回目。高校3年生11万8128人に調査票を郵送し、4月の調査期間に1万3116人(11.1%)から回答があった。このうち大学進学希望者1万1544人の回答を基に関東・東海・関西の地域ごとに順位付けした。調査は、高校生が現実的に志願を考えている大学を探ろうとしており、定員が多い大規模大が上位に入りやすく、入試難易度が非常に高いと選ばれにくい傾向がある。

関東2位は明治大、3位は青山学院大、4位は立教大

関東の高校生の志願1位は早稲田大で3年連続の1位。2位は明治大、3位は青山学院大、4位は立教大、5位は法政大だった。3位までは昨年と同じ顔ぶれ。立教大、法政大は昨年より1つ順位を上げた。男女別では男子の1位は早稲田大、女子は初めて青山学院大が1位になった。文理別では、文系の1位は早稲田大、理系の1位は東京理科大だった。

関西2位は近畿大、3位は大阪市立大

関西の高校生の志願1位は関西大、2位は近畿大、3位は大阪市立大で、昨年と同じ順位だった。関西大の1位は12年連続。近畿大は2017年に関西大と並んで1位だったが、昨年と今年は2位。男女別では、男子の1位は昨年の近畿大にかわり関西大。女子の1位も関西大だった。文理別では、文系の1位は11年連続で関西大、理系の1位は昨年4位の大阪大だった。

東海2位は名古屋大、3位は静岡大

東海の高校生の1位は、3年連続で名城大。2位は昨年に続き名古屋大、3位は昨年4位の静岡大だった。男子の1位は名城大、女子は初めて愛知淑徳大が1位に入った。文理別では、文系の1位は南山大と愛知大、理系の1位は名城大だった。