英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)が国内の大学の「教育力」を測って順位づけした「THE世界大学ランキング日本版2019」のうち、国立大の「教育充実度」分野の順位を紹介する。

「教育充実度」は、大学生と高校教員へのアンケート結果を点数化して順位を決めた。大学生には(1)教員・学生の交流や協働学習の機会の程度(2)授業・指導の充実(3)自校を他人に薦めるかを聞いた。高校の先生には(4)グローバル人材育成に力を入れている大学(5)生徒の力を伸ばしている大学―をそれぞれ挙げてもらった。

1位は筑波大学。学部制度ではなく独自の学群制度をとっており、さまざまな研究分野の教員の授業を受けやすくしたり、入学時に細かい専攻を決めなくてよくしたりするなどの工夫をしている。2位以下は全国から学生を集める伝統的な総合大学が多いが、その中で5位に入った東京外国語大学は、70言語の授業を開講し、1学年の65%が長期留学をするなど国際化に力を入れている。

国立大の上位20校は次の通り。

1位 筑波大学 84.5

2位 北海道大学 81.7

3位 東北大学 80.9

4位 名古屋大学 80.3

5位 東京外国語大学 80.1

6位 東京大学 79.9

7位 京都大学 78.8

8位 広島大学 78.2

9位 一橋大学 77.8

10位 九州大学 77.2

11位 大阪大学 77.1

12位 東京工業大学 76.7

13位 金沢大学 76.1

14位 お茶の水女子大学 76.0

15位 千葉大学 75.2

16位 神戸大学 73.2

17位 横浜国立大学 71.6

18位 岡山大学 71.3

18位 山形大学 71.3

20位 山口大学 70.7