令和で最初の全国高校野球選手権大会。６月下旬から全国各地で甲子園を目指す戦いが行われている。北信越・東海大会の注目校と選手をピックアップした。（文・写真　手束仁）

逸材多い愛知　享栄に双子バッテリー

享栄・三島安貴
星城・石黒佑弥

今春のセンバツを制した東邦がいる愛知大会は、素材の宝庫とも言われている。投打の軸となる石川昂弥（東邦・３年）はもちろん、クレバーでセンスのいい捕手・牧山稜昌（至学館・３年）、勝負強い加藤健輔（西尾東・３年）らの活躍も期待できる。享栄は双子バッテリー三島安貴・有貴（３年）の活躍で2000年春以来の甲子園を狙える。小学校時代から８年間バッテリーを組んできており、呼吸はピッタリだ。制球力のある石黒佑弥（星城・３年）も将来性が高く評価されている。

菰野・岡林勇希

三重県には、タイプの異なる二人のプロ注目投手がいる。菰野の剛腕ともいえる力の岡林勇希（３年）と切れ味のいいスライダーと投球術もさえる津田学園の前佑囲斗（３年）だ。津田学園は、今春の東海大会でも優勝して安定した力を示し、春夏連続出場を狙う。

富山一・濱田陸

奥川恭伸（石川・星稜・３年）が注目されている北信越だが、投手としては長身左腕の濱田陸（富山・富山一・３年）が北信越大会では連投にも耐え、スタミナも十分というところを示した。春季新潟県大会で準優勝し、74季ぶりに北信越大会の舞台に登場した三条も、技巧派・丸山尊仁（２年）を中心として、この夏にどのような戦いをしてくるのか気になるところだ。