3年間の一番の思い出は? 高校生新聞では、この春卒業し、高校生新聞による表彰「高校生新聞社賞」を受賞した先輩たちに質問をぶつけてみた。その中から5人のコメントをピックアップし、2回に分けて紹介する。今回は、NPO法人を設立したという女子高校生の体験談など3人の声を紹介しよう。(山川俊行)

1 NPO法人設立

一番思い出深いのは、現在代表理事を務めて いる「WSC(World Scholar ’s Cup)JAPAN」 が、NPO法人化できたことです。WSCとは、世界50カ国、約2万人の中高生が参加する大会で、私は中3から高1までは参加者として大会に出場していました。その後、 WSCの魅力をもっと広めたいという一心で、 運営に携わるようになり、資金集めやスポンサーの獲得、事業報告書の制作といった、様々な仕事に奔走しました。法人化にこぎつけたのは、高校2年生のときでした。社会的な信用を得られたおかげで、アメリカ大使館から講演依頼をいただいたこともありました。いろいろと大変だったことや苦労したこともありましたが、自分が楽しくてやっていたことだったので、苦しくはありませんでした。いろいろな学びをもらえた、高校時代のハイライトです。(東京・洗足学園高校 矢嶋花菜)

2 ノートに部員の成長を記録

計画的に(コンピュータ部の)練習に取り組むとともに、副部長として部活練習ノートに部員の変化や成長点を記録してアドバイスを行うなど、チーム一丸となって全国大会での優勝を目指して頑張った。その結果団体・個人とも優勝でき、文部大臣賞を受賞した経験が、思い出深い出来事でした。(兵庫・神戸星城高校 柿田明音)

3 部長になって広い視野を得た

(ボランティア部の)部長を引き継いではじめて、ボランティアが成り立つまでには長い道のりがあり、様々な人によって支えられていると知った。(ボランティアを)進んでやっていたようにみえて、実は受け身な所があった。人と人とのつながりは、当たり前にあるものではなく、特別なものである。(東京・葛飾総合高校  根岸南実)