2011年3月11日に発生した東日本大震災から8年になった。震災の発生時には、東北を中心に東日本の高校生も多く被災した。一方で、高校生による復興支援の活動も震災直後から生まれた。

東日本大震災の直後から高校生による募金活動も各地で行われた(2011年3月16日、東京都内)

復興庁や警察庁によると、震災による死者は1万5897人、行方不明者は2533人。自宅を離れて避難生活を送る人が5万1778人いる。政府は復興のための期間を10年と定め、復興庁は2021年3月に廃止される。ただ、その後も課題は多く残るため、政府は復興庁の後継組織を設ける方針だ。

震災直後には、避難所になる高校も少なくなかったほか、被災により移転や統合を迫られた高校もあった。一方で、避難所でボランティア活動をする高校生や、復興支援のための募金活動をする高校生も多くみられた。現在も、震災をきっかけに生まれた東北への研修旅行や交流活動を続ける高校もある。