グランプリを獲得した洛陽総合高校の生徒たち

全国の中高生が、ネットいじめやネット詐欺などネット上のトラブル防止に役立つ動画を作る「ウェブレンジャープログラム」(グーグル主催)が行われた。10月28日、「YouTube Space Tokyo」(東京)であった表彰式を取材した。

洛陽総合高校(京都)の上水口渉太君、川口竜世君、名倉大翔君(ともに2年)のチームがグランプリを獲得した。動画は、ネットいじめで自殺してしまった高校生の犯人と原因をミステリー風に暴くという内容だ。登場人物の刑事は、携帯のチャット機能の発達と軽はずみなノリでいじめが起きていることを知り、「送信前に、送る内容を踏みとどまり考えよう」というメッセージを残していた。

3人は「ネットいじめは何がきっかけで、なぜやってはいけないのか」を知ってもらうために何度も話し合った。動画で伝わりやすいように、せりふをテロップにして表示するなど工夫したという。川口君は「情報リテラシーの低い人と付き合っていれば自分もそうなってしまう。自分から、身近な人のネットの使い方を変えていきたい」と話した。 (三浦真菜・2年)

取材後記

 出場したどのグループからも、自分達の作品に対する熱意が伝わってきました。情報化が進んでいく世の中で、このようなイベントをきっかけにメディアやネットを正しく使えるような人材が増えるといいなと思いました。