出版取次業の日版が11月30日、2018年の年間ベストセラーを発表した。

 

1位は編集者で児童文学者の吉野源三郎氏が1937年に少年少女向けに書いた名著を羽賀翔一さんが漫画化した「漫画 君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)。いじめや貧困などの普遍的な問題を扱い「どう生きるか」を考えるヒントを記した物語だ。発行部数は204万部を超えた。吉野氏の「君たちはどう生きるか」の新装版も9位に入ったという。

2位は、お笑い芸人の矢部太郎さんのコミックエッセー「大家さんと僕」(新潮社)。とても上品な物腰の大家のおばあさんの家の2階に間借りする日々を描いた。

3位は、「ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ」(今泉忠明ほか著、高橋書店)。進化の結果、なぜか「ざんねん」な感じになった生き物122種を紹介した。

 

日版は、出版物を出版社から仕入れて書店やコンビニなどに送る取次業の国内最大手。