受験本番が迫ってきたとき、食事で気をつけることはなんだろう。アドバイスを川村内科診療所(神奈川)院長の川村昌嗣先生に聞いた。(山口佳子)

Q. そろそろ受験本番です。食事面で、気を付けることはありますか?

 

A. 外食に要注意

インフルエンザのウイルスは、飛沫して8時間ほどたつと感染力はなくなると言われています。逆に、体から出たばかりのウイルスは感染力があります。鼻水をかんだ手や指、くしゃみやせきを押さえた手で、料理を触るとそこに感染力を持ったウイルスがついている可能性が大です。

また、料理を運んできて、「お待たせしました」などとしゃべった際に、口の中からウイルスが料理の上に飛ぶ可能性があります。したがって、料理人にはマスクをしてもらう方が安心です。

風邪をひいている人の口には、感染力のある病原体(菌やウイルス)がいますので、口をつけた箸を大皿に持っていかないように、取り箸を使ってもらうか、自分の分を事前に取り分けておきましょう。外食を頼まなければいけないときには、温かいものを食べましょう。56度30分の過熱でインフルエンザウイルスの感染力はなくなりますので、温度が高いほど感染力は弱くなる可能性があります。

また、免疫力を落とさないよう、なるべく温かいものを食べ、おなかを冷やさないよう心がけましょう。朝食もしっかり食べられるといいですね。

 

川村昌嗣先生

(川村内科診療所院長)
かわむら・まさひで 内科医。慶應義塾大学医学部卒。予防医学にも詳しい。