体を動かすのは体育の授業くらい…。そんな高校生に、過ごしやすくなったこの秋、ウオーキングやジョギングをお勧めだ。東海大学健康学部の西垣景太先生に、正しいウオーキングやジョギングのやり方を教えてもらった。第1回は、適した服装や靴について紹介する。(構成・写真 小野哲史)
軽くて発汗性・吸水性が良い服を
服装は、軽くて発汗性や吸収性が良く、大きさも体に合ったものを選びましょう。ウオーキングもランニングも基本的には同じ服装で大丈夫ですが、より汗をかくランニングの方が少し薄手でもいいかもしれません。いずれにしても動きやすい服装の方がフォームもしっかりと意識できます。重いスエットやだぼついた服では、足元や袖が引っかかったりして歩きにくいだけでなく、転倒する危険も出てきます。
暗い時間帯にウオーキングやランニングを行う場合は、車や自転車の運転手からも見えやすい明るい色のシャツやパンツ(ワンポイントでも可)を着用することで安全性を保(たも)てます。
靴は自分の足にあっているものを用意
靴は、自分の足に合っているかどうかがもっとも重要です。窮屈なものはもちろんNGですが、少し大きめでも、歩いたり走ったりするときに足が靴の中で動き、足の裏が擦れてしまってマメやけがの原因になります。
気軽に始めるという点では、サンダル履きで散歩するというのも絶対にいけないわけではありませんが、長く続けることを考えれば、運動用のシューズを用意したいところです。これから購入するなら、スポーツ店などで「ウオーキング・ジョギング用」と分類された、ソールと呼ばれる靴底の厚い初心者用を選ぶといいでしょう。メーカーによって横幅が違ったり履き心地が違ったりするので、自分にとって履きやすい靴を見つけてみてください。
服装や靴も大切ですが、一番重要なのは継続して続けること。自分なりに継続するための簡単な目標も設定してみましょう。 通学の時間の有効活用 や、音楽や景色を楽しんで気分転換に用いるのもいいでしょう。
- にしがき・けいた 1981年、東京都生まれ。専門は運動心理学。現在は「運動経験と情動知能」や「幼少期の運動経験」に関する研究を行っている。
★毎週木曜日15時に連載記事を公開。次回は10/18「事前に行うストレッチングの方法」を具体的に紹介します!