法務省は9月11日、今年の司法試験に1525人が合格したと発表した。合格率は29%だった。19歳の合格者もいた。現行制度の合格者で最年少という。
司法試験は、法曹(弁護士、検察官、裁判官)となる知識や能力があるかを判定する国家試験。法科大学院を修了するか、予備試験という試験に合格することで、司法試験の受験資格を得られる。今年の司法試験の受験者は5238人で、合格者は1525人(法科大学院修了者1189人=合格率25%、予備試験合格者336人=合格率78%)だった。男女別では男性1150人、女性375人が合格した。
合格者の平均年齢は28.8歳。19歳(今年12月時点の年齢)の合格者は最年少。また、今年の合格者には高校在学中に出願した人が一人いた。19歳の合格者の可能性がある。
大学院別の合格者をみると最も多かったのは京都大(128人)。東京大(121人)、慶應大(118人)が続いた。
法科大学院制度は法曹の人数を増やし、法曹教育の質も高める狙いで2004年にスタートした。05年には74校あったが、当初想定されたより合格者数も合格率も低迷し、大学院によっては志望者が大幅に減った。これまで38校程度が閉校する方針を決めている。一方で、法科大学院を経ない予備試験経由の司法試験合格者が増加傾向にある。
2018年の司法試験で合格者数が多かった法科大学院は次の通り。
1位 京都大 128人
2位 東京大 121人
3位 慶應義塾大 118人
4位 早稲田大 110人
5位 中央大 101人
6位 一橋大 72人
7位 神戸大 51人
8位 大阪大 50人
9位 九州大 29人
9位 名古屋大 29人
11位 明治大 25人
12位 同志社大 24人
13位 首都大学東京 23人
13位 北海道大 23人
15位 上智大 18人
16位 法政大 17人
17位 学習院大 16人
18位 東北大 15人
18位 立命館大 15人
20位 創価大 13人
21位 広島大 12人
22位 岡山大 11人
22位 大阪市立大 11人
24位 千葉大 10人
24位 筑波大 10人
(10人以上の合格者がいた法科大学院を掲載)