第 42回全国高校総合文化祭(2018信州総文祭)の写真部門で、瀬古梨香さん(岐阜・大垣西高校写真部部長3年)が奨励賞に決まった。作品「バッテリー」は、ソフトボール部で活動する妹を撮影したものだ。(文・写真 野村麻里子)
ソフトボールの試合 感動の場面をとらえた
昨年の春、ソフトボール部に所属する中学生の妹が試合に出た時に撮影した。「(ミスをして)しょげているキャッチャーに、ピッチャーをしている妹が近づいてなぐさめているシーンを見て、なんだかいいなあと思って撮りました」。二人にピントがしっかり合うようにこだわった。受賞を知った妹は「恥ずかしいけれど嬉しいと言っていた」という。審査員は「キャッチャーの右肩に置かれた少しだけ見えるピッチャーの指先がこの写真のすべてを物語っている」と、スポーツでの感動のシーンをとらえた作品だと評価した。
写真を撮るときは、一番にピントをあわわせること、自分がいいなと思った時に撮れるように注意を払っている。「暗いところだとシャッターが遅くなって撮りにくいので、できるだけ明るいところで。どこにピントを合わせたいかを気を付けています」