第42回全国高校総合文化祭(2018信州総文祭)が8月7日に開幕し、総合開会式終了後、松本市内で国内外の高校生約 2100人がパレードを行った。大勢の観客が拍手や歓声を送る中、松本城までの約900メートルのコースを生徒たちがマーチングバンドやバトントワリングの演奏や演技を披露して歩いた。

旗をなびかせる西陵高校の生徒たち

美空ひばりさんメドレーを披露 コールで観客湧く 

西陵高校(長崎)吹奏楽部は、同部の十八番である美空ひばりさんのメドレーをマーチング演奏した。途中で長崎の方言を交え、「長崎よかばい来てみんね カステラちゃんぽん皿うどん 来たずら信州めた好きよ」のコールをすると、観客は手拍子をして楽しんでいた様子。

夏や美空さんの明るい、元気な姿をイメージしたひまわりの飾りを髪や衣装につけた。部長の鎌田咲玖羅(さくら)さん(3年)は「幅広い世代に愛される美空さん。お年寄りとも心の交流が持てる曲で、私たちも楽しみながら演奏できた」と話した。

明るい笑顔でコールする西陵高校の生徒たち

明るく前進がモットー 3学年みな仲良し「後輩に相談しに行くことも」

とにかく明るく『フォワード(前進)」をモットーに、「いつでも明るい音楽、お客様に楽しんでもらえる音楽」を目指し、練習している。音作りは基礎を大切にし、体力づくりは体幹トレーニング、腹筋、背筋などを行っているという。
 楽しい演奏をするために、練習は厳しい。だが、部員は皆仲良しで絆が深いという。「例えば、(お昼)ご飯を食べる時も3学年一緒。学年で分かれることはありません。先輩が後輩からの相談を受けるだけでなく、後輩に先輩が相談しに行くこともあります」(鎌田さん)(文・写真 野村麻里子)