全国高校総体(インターハイ)陸上の女子走り幅跳び決勝が8月4日に三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われ、前々回と前回の覇者・高良彩花(兵庫・園田学園3年)が6メートル14(向かい風0.5メートル)を跳び、この種目で史上3人目の3連覇を成し遂げた。

インターハイ陸上女子走り幅跳びで史上3人目の3連覇を果たした高良彩花

高校生年代のタイトルはすべて手にした。世界の舞台でも6月のアジア・ジュニア選手権で6メートル44(追い風0.8メートル)の高校タイ記録で金メダルに輝き、7月のU20世界選手権では銀メダルを獲得。さらにその間の日本選手権では、実に半世紀ぶりとなる「高校生連覇」を達成している。その十分すぎる実績からインターハイ3連覇は確実視されていたが、高良自身は勝利はもちろん、記録をも追い求めた。だからこそ、6メートル14に終わり、3回目以降、記録を伸ばせなかった試合内容に満足できなかった。

インターハイ陸上女子走り幅跳びで史上3人目の3連覇を果たした高良彩花

高良彩花のコメント「3連覇はみんなが応援してくれていたし、インターハイは今回が最後。キャプテンも任されていたので、キャプテンとして最後に良い姿を見せられたらと思っていました。そういう意味では3連覇できたことで、ほっとしました。ただ、記録はまだまだ。良いときは1本目から6メートル20ぐらい跳べているので、そういうところを改善して最初からしっかり記録を出せるようにしていきたいです」(文・小野哲史、写真・幡原裕治)